宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:47)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 1 --- ---
11/30 --- ---
11/29 --- ---

黒点 12/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:40 355 +0.7
-2 h 362 +0.7
-4 h 372 +1.9
-6 h 368 +0.5
-8 h 372 +0.6
-10 h 363 -1.2
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 - 9/ 17
-2 h -11 22/ 8
-4 h -11 16/ 2
-6 h -12 17/ 3
-8 h -13 16/ 9
-10 h -14 8/ 4
-12 h -13 8/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
12/ 1 0.5 2x10^5
11/30 0.5 3x10^5
11/29 0.6 5x10^5
11/28 0.5 2x10^3
11/27 0.6 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/26 08:51 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒に上昇しています。オーロラ活動もある程度発生しています。
2008/11/27 08:59 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動はやや活動的です。
2008/11/28 09:19 太陽風の速度は下がり始めました(500km/秒)。高速風は終わりに近づいています。
2008/11/29 08:46 太陽風の速度はゆっくりと下げています。磁気圏も静穏です。
2008/11/30 08:06 高速の太陽風は終わり、磁気圏も穏やかです。コロナホールが太陽の中心に広がっています。
最新のニュース

2008/12/ 1 12:47 更新
太陽風は、速度370km/秒で安定しています。GOES12の高エネルギー電子観測の障害が続いています。

担当 篠原

いよいよ12月になりました。
太陽は今日も無黒点で、とても穏やかです。
新しい第24活動周期の黒点が出現したり、新しい領域でフレアが発生したりと、
少しずつ変化は現れているものの、
太陽活動としては、極小を迎えたまま2008年を終えることになりそうです。

今日のSOHO EIT195写真にも、明るく、活動的な領域は見られません。


太陽風は、低速の状態が続いています。
昨日、400km/秒を割ったとお知らせしましたが、
そのまま、370km/秒前後の速度で太陽風は落ち着いています。
磁場強度も3nTと弱まったままです。

このため、磁気圏活動も穏やかです。
AE指数には、中央にとても小さな変化が見える程度で、他は完全に平らです。


穏やかな太陽風は、このまま2-3日ほど続くと予想されます。

SOHO EIT195の太陽コロナを見てください。
コロナを三つに切り裂いた様なコロナホールの暗い筋が、
太陽の中心あたりから東側(左側)にかけて広がっています。
先頭(右端)が太陽の中心線を通過したところですので、
もう2-3日ほどでここから飛び出した高速太陽風が地球へやって来そうです。

27日周期の図では、高速風の回帰は12月4日になりそうですが、
昨日紹介した様に、コロナホールの分布が変化しています。
高速風の始まりのタイミングや、最高速度、継続期間など、
今回どのように変わっているのか(あるいは変わらないのか)、注目されます。


放射線帯高エネルギー電子の観測では、GOES12のグラフが相変わらず異常な値を出しています。
このため、ニュース左側の「最新状況」欄が真っ赤になっていますが、
GOES11には全く変化がないこと、GOES12の乱れがある時間帯に発生することなどから、
何らかの障害が発生しているのだと思われます。
観測が復旧することを祈っています。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。12月1日12時半(世界時12月1日3時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。