宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:46)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/29 --- ---
11/28 --- ---
11/27 --- ---

黒点 11/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:41 473 +0.9
-2 h 464 -1.7
-4 h 467 -1.9
-6 h 482 +0.8
-8 h 473 +1.2
-10 h 486 +1.5
-12 h 484 +1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
02:59 -18 8/ 8
-2 h -16 5/ 7
-4 h -11 8/ 2
-6 h -11 10/ 4
-8 h -11 8/ 4
-10 h -11 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
11/29 0.6 5x10^5
11/28 0.5 2x10^3
11/27 0.6 5x10^1
11/26 0.6 2x10^1
11/25 0.7 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/24 10:14 太陽風は、280km/秒と低速で、磁気圏も穏やかです。今後、高速太陽風の回帰が始まります。
2008/11/25 09:03 太陽風の速度は270km/秒に下がり、かなり低速です。高速風の到来が近づいています。
2008/11/26 08:51 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒に上昇しています。オーロラ活動もある程度発生しています。
2008/11/27 08:59 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動はやや活動的です。
2008/11/28 09:19 太陽風の速度は下がり始めました(500km/秒)。高速風は終わりに近づいています。
最新のニュース

2008/11/29 08:46 更新
太陽風の速度はゆっくりと下げています。磁気圏も静穏です。

担当 篠原

SOHO衛星のLASCO C3カメラの視野に、水星と火星が見えています。
明るく光る水星は、太陽の近くを通り過ぎ、東側(左側)に現れました。
そして、やや暗く見える火星に接近しています。

この写真の背景は、さそり座です。
さそり座といえば、夏の星座の代表です。
SOHOは太陽の方向を向いているので、見える星は季節が逆転するのです。
明るい星は、「火星の敵」と言われる赤い一等星、アンタレスです。
また、そのすぐ横に、球状星団のM4が見えています。

やがて、LASCO C3では、夏の天の川が見える様になります。
最新データで宇宙天気を考えつつ、季節感もどうぞ味わってください。


さて、太陽風はゆっくりと速度を下げています。
昨日は一段落だったのか、500km/秒から470km/秒へ下げた程度で、
それほど大きな変化ではありませんでした。

この速度も、今日いっぱいで、
明日には、400km/秒付近へ下がっているのではないかと思います。

磁気圏活動も小さくなっていて、AE指数などオーロラ活動は穏やかです。


静穏な状態は、これから5日程度続くと思われます。
SOHO EIT195を見てください。
コロナホールが、太陽の東側に淡く広がっています。
先頭がこれから太陽の中心に達するところです。

だいぶ見えて来たので、明日にでも前周期の広がりと比較してみましょう。


放射線帯高エネルギー電子は、やや強まっているものの、
目立った変化にはなりませんでした。
今後も、このまま低い状態が続くでしょう。

太陽は無黒点で、静穏です。
黒点の無い状態が、また続いています。



水星と火星が太陽に近づいています。背景はさそり座です(SOHO LASCO C3カメラ)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。29日8時半(世界時28日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。