宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/30 --- ---
11/29 --- ---
11/28 --- ---

黒点 11/29 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:06 390 -1.3
-2 h 395 +0.3
-4 h 390 +0.8
-6 h 398 +0.1
-8 h 402 +0.3
-10 h 409 +0.4
-12 h 434 +1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
04:59 -14 14/ 4
-2 h -12 12/ 8
-4 h -13 7/ 3
-6 h -14 9/ 5
-8 h -13 11/ 5
-10 h -14 7/ 5
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^4
11/30 0.4 3x10^5
11/29 0.6 5x10^5
11/28 0.5 2x10^3
11/27 0.6 5x10^1
11/26 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/25 09:03 太陽風の速度は270km/秒に下がり、かなり低速です。高速風の到来が近づいています。
2008/11/26 08:51 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒に上昇しています。オーロラ活動もある程度発生しています。
2008/11/27 08:59 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動はやや活動的です。
2008/11/28 09:19 太陽風の速度は下がり始めました(500km/秒)。高速風は終わりに近づいています。
2008/11/29 08:46 太陽風の速度はゆっくりと下げています。磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2008/11/30 08:06 更新
高速の太陽風は終わり、磁気圏も穏やかです。コロナホールが太陽の中心に広がっています。

担当 篠原

SOHO衛星EIT195カメラでは、
コロナホールが太陽の中心付近に広がる様になりました。
その様子を、最新の写真(左側)と、
27日前(太陽が1回転する期間)の写真(右側)とで比較してみましょう。

コロナホールが、太陽の中心から東側(左側)にかけて広がって見える
というのはほぼ同じですが、
その広がりが北側(上側)に移動している様です。
現在は、赤道よりも北(上)に分布しているのに対し、
27日前の写真では、赤道よりも南(下)に広がっています。

前の高速風をもたらしたコロナホールも、形に変化が見えていましたが、
それとともに、こちらにも変化が発生している様です。
太陽の磁場分布が、少しずつ変化しているのです。

これからやって来る高速風の様子が注目されますが、
コロナホールの場所や濃さを見ると、
高速風は、前周期とそれほど変わらないのではないかと思います。
到来は12月3-4日頃と予想されます。


現在の太陽風は、速度が400km/秒を割るほどに下がり、高速風は完全に終わりました。
これから、3-4日間は低速で穏やかな太陽風が続くでしょう。

高速風も終わり、磁気圏活動も静穏です。
こちらも、このままの状態が続きます。


放射線帯高エネルギー電子のグラフでは、赤線が急に激しい変化をしています。
これは、GOES12衛星に何かトラブルが発生しているのだと思われます。
今日は、GOES11の青線に注目してください。
こちらは、低いレベルが続いています。

太陽は無黒点で、活動は静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/29 21:48 UT

11/ 2 21:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。