宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:59)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/27 --- ---
11/26 --- ---
11/25 --- ---

黒点 11/26 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:51 636 -1.4
-2 h 645 +0.4
-4 h 627 +0.1
-6 h 619 +1.3
-8 h 595 +1.4
-10 h 571 +1.3
-12 h 568 +2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -16 11/ 4
-2 h -15 11/ 5
-4 h -15 12/ 4
-6 h -14 15/ 14
-8 h -14 4/ 4
-10 h -13 6/ 4
-12 h -14 9/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
11/27 0.6 2x10^1
11/26 0.6 2x10^1
11/25 0.7 5x10^1
11/24 0.9 4x10^1
11/23 0.6 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/22 10:35 太陽風の速度は280km/秒とかなり低速になっています。磁気圏も静穏です。
2008/11/23 15:43 太陽風は290km/秒と低速で、磁気圏もとても静かです。コロナホールが太陽の中心に来ています。
2008/11/24 10:14 太陽風は、280km/秒と低速で、磁気圏も穏やかです。今後、高速太陽風の回帰が始まります。
2008/11/25 09:03 太陽風の速度は270km/秒に下がり、かなり低速です。高速風の到来が近づいています。
2008/11/26 08:51 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒に上昇しています。オーロラ活動もある程度発生しています。
最新のニュース

2008/11/27 08:59 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動はやや活動的です。

担当 篠原

600km/秒台の高速太陽風が続いています。
現在の速度は、650km/秒に上がっています。

SOHO EIT195で見えていたコロナホールは、
規模が小さくなっている様に見えたのですが、
前の周期と変わらない規模の高速風がやって来ています。


高速風は続いていますが、磁気圏のオーロラ活動はそれほど強まっていません。
AE指数では、300〜500nTほどの小規模の活動に留まっています。
これは、太陽風磁場の南北成分が、比較的北寄りに推移しているためでしょう。

オーロラ活動は、小規模ですが頻繁に発生しているので、
極域の空はある程度にぎわっていることでしょう。


コロナホールは、太陽の西側(右側)を通り過ぎつつあります(SOHO EIT195)。
従って、高速風領域は後半に入りつつあると思われます。
太陽風磁場の強度は、まだ4nTを保っていますが、
もう少し弱まってくると、速度の低下も近いでしょう。

高速風は、明日、明後日くらいまで続くと予想されます。

SOHO EIT195では、東端(左端)に次のコロナホールの影が見えて来ました。
これは、12月4日頃に回帰して来る高速風の発生源です。
2-3日ほど経つと、もっとよく見えて来るでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、低い状態が続いています。
今回は、大きな増加にはならないのかもしれません。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。27日2時(世界時26日17時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。