宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/28 --- ---
11/27 --- ---
11/26 --- ---

黒点 11/27 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:10 508 +0.3
-2 h 494 +1.8
-4 h 515 -2.7
-6 h 525 -0.3
-8 h 522 +0.6
-10 h 553 +0.8
-12 h 573 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -13 7/ 10
-2 h -15 13/ 11
-4 h -14 8/ 6
-6 h -13 9/ 15
-8 h -13 4/ 6
-10 h -13 -1/ 10
-12 h -13 3/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^1
11/28 0.5 1x10^2
11/27 0.6 5x10^1
11/26 0.6 2x10^1
11/25 0.7 5x10^1
11/24 0.9 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/23 15:43 太陽風は290km/秒と低速で、磁気圏もとても静かです。コロナホールが太陽の中心に来ています。
2008/11/24 10:14 太陽風は、280km/秒と低速で、磁気圏も穏やかです。今後、高速太陽風の回帰が始まります。
2008/11/25 09:03 太陽風の速度は270km/秒に下がり、かなり低速です。高速風の到来が近づいています。
2008/11/26 08:51 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒に上昇しています。オーロラ活動もある程度発生しています。
2008/11/27 08:59 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動はやや活動的です。
最新のニュース

2008/11/28 09:19 更新
太陽風の速度は下がり始めました(500km/秒)。高速風は終わりに近づいています。

担当 篠原

昨日のニュース以降、太陽風の速度は低下を続けています。
650km/秒まで上がっていた速度は、1日かけてゆっくりと下がり、
現在、500km/秒まで下がっています。

高速太陽風領域は、終わりに近づいています。
今日いっぱいくらいで、高速風は終わるのではないかと思われます。

27日周期の図を見てください。
高速風帯の規模は、前周期とほぼ同じか、やや小さくなった印象です。
コロナホールの形も変化していましたし、
次回、27日後に回帰して来た時はどうなっているでしょうか。


磁気圏活動は、AE指数で200nTほどの小さな変動が連続しています。
これは、太陽風磁場の南北成分が、振幅は+3nT〜-3nTと小さいものの、
南北に頻繁に振れる様になったためと思われます。

太陽風の速度は下がりつつあるので、磁気圏活動もやがて静穏になるでしょう。

高速風が終わると、5日ほど静穏な期間が続き、次の高速風がやって来ます。
12月4日頃だと思います。


放射線帯高エネルギー電子は、結局、目立った増加は発生しませんでした。
低いレベルのままです。

太陽は無黒点が続いています。
活動は静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。28日9時(世界時28日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。