宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:50)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/14 --- ---
11/13 --- ---
11/12 --- ---

黒点 11/14 (NOAA)
磁場 フレア
1008 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 283 -0.9
-2 h 285 +1.2
-4 h 288 +0.7
-6 h 291 +0.5
-8 h 295 +0.4
-10 h 296 +1.1
-12 h 297 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -5 18/ 7
-2 h -6 11/ 4
-4 h -7 10/ 2
-6 h -8 9/ 5
-8 h -8 5/ 2
-10 h -10 5/ 4
-12 h -11 6/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
11/14 0.6 3x10^3
11/13 0.7 4x10^3
11/12 0.6 5x10^3
11/11 0.6 5x10^3
11/10 0.5 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/ 9 09:02 太陽風の速度は570km/秒に上がっています。磁気圏活動も活発になりました。
2008/11/10 08:56 太陽風の速度は450km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。
2008/11/11 07:57 太陽風は、速度400km/秒を割り、低速風に変わりつつあります。1008黒点群が出現したそうです。
2008/11/12 07:53 太陽風は低速風になりました(360km/秒)。穏やかな宇宙天気が続きます。
2008/11/13 08:06 太陽風の速度は330km/秒に下がり、とても穏やかです。
最新のニュース

2008/11/14 09:22 更新
太陽風はかなり低速で(290km/秒)、磁気圏も静穏です。1008黒点群が見えています。
2008/11/14 10:50 追加 
[訂正] SOHO LASCO C3写真の解説に誤りがありました。

担当 篠原

SOHO衛星の可視光太陽写真が更新されました。
1枚目の写真を見てください。
太陽の北西(右上)の高い緯度側に1008黒点群が見えています。

X線のグラフは、変化が小さくなっている様で、
黒点群の活動度は低いままです。
太陽活動は、穏やかな状態が続くでしょう。


今日は、SOHO EIT195の写真が更新されていないので、
STEREO Behind衛星の太陽コロナ写真を掲載します。
衛星の位置の関係で、STEREO Behindは地球よりも3日ほど先の太陽の姿を見ています。
この写真では、1008黒点群は太陽の西端に沈みつつあります。
太陽全体がぼんやりと光っていて、コロナホールの姿は特に見られません。

次の高速風をもたらすコロナホールは、
この写真の太陽の東端ぎりぎりにあります。
明日、明後日には見えて来る様で、
SOHO衛星でも、もう4-5日ほどすると見えて来るでしょう。


現在の太陽風は、速度が290km/秒を割るほどに下がり、かなり低速です。
磁場強度も2nTに弱まっています。
かなり穏やかな太陽風です。

今日か明日に、多少変化が見られるかもしれないと書いていますが、
今のところ気配は見られません。
どうなるでしょうか。

磁気圏活動も静かです。
太陽風磁場が、弱いながらも南向きになったりしているのですが、
速度が下がりきっているので、目立った活動にはなっていません。

穏やかな状態はまだまだ続きます。
前周期の次の太陽風の乱れは、10月28-29日に始まりました。
掲載している27日周期の図には、まだそこまで入っていません。


SOHO LASCO C3カメラの右側から、水星が姿を現しました。
次第に太陽に近づいています。
やがて、写真の左側に火星が見えて来そうです。
しばらくの間、LASCO C3の写真がにぎやかになります。

2008/11/14 10:50 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
SOHO LASCO C3の画面の左側には、既に火星が見えていました。
太陽をはさんで、水星とほとんど対称の位置に見えている、やや明るい星が火星です。
3枚の写真を見比べると、星の間を少しずつ動いています。
もう少し明るく見えるだろうと期待していたので、勘違いしてしまいました。
申し訳ありません。

水星は、これから3週間ほどかけて、画面を左へ横切って行きます。
一方、火星は右へ移動しますが、画面を横切るまでに1ヶ月半近くかかります。



SOHOによる太陽の可視光写真。1008黒点群が見えています。14日6時(世界時13日21時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


STEREO behind衛星による太陽コロナ写真。地球よりも3日ほど先の見え方です。14日6時(世界時13日21時)
(c) NASA


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/11 21:18 UT

11/12 21:23 UT

11/13 21:42 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




2008/11/14 10:50 追加



この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。