宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/11/ 9 09:02 更新 太陽風の速度は570km/秒に上がっています。磁気圏活動も活発になりました。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 速度は、500km/秒から570km/秒に上がりました。 一方、磁場強度は5nTを割るほどになり、高速風領域としては山を越えた印象です。 ACEの図の前半では、磁場の南北成分が南寄りになっていました。 -4nTほどの南向きが、揺れながら続いています。 その影響で、オーロラの活動的な状態が続きました。 太陽風磁場の南北成分は、オーロラ活動のスイッチです。 南を向くとオーロラが強まり、北を向くと弱まります。 そして、南向きが大きくなれば、影響もより大きくなるのです。 AE指数を見ると、500〜700nTくらいの中規模変動が、 図の前半で連続して起きています。 極域の空をずいぶんと彩っていたことでしょう。 高速太陽風は、そろそろ後半に入ると思われます。 早ければ、今日のうちに速度は低下に転じるかもしれません。 27日周期の図で前周期を参考にすると、高速風は明日までと予想されます。 そして、そこから11月23-24日頃まで、長く穏やかな太陽風が続く可能性があります。 前回は、途中に盛り上がりそうな変化が見られたのですが、 そこがどうなっているか注目しています。 放射線帯高エネルギー電子は、やや増加していますが、 目立ったレベルではありません。 明日くらいまで、変化に注目してください。 太陽は無黒点で、穏やかです。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。9日7時半(世界時8日22時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|