宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:53)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/12 --- ---
11/11 --- ---
11/10 --- ---

黒点 11/11 (NOAA)
磁場 フレア
1008 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:45 351 +0.6
-2 h 350 +0.3
-4 h 355 -0.5
-6 h 361 -0.8
-8 h 366 -0.5
-10 h 361 +0.0
-12 h 365 +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -13 8/ 2
-2 h -13 10/ 3
-4 h -13 10/ 4
-6 h -12 5/ 3
-8 h -12 6/ 3
-10 h -13 8/ 5
-12 h -14 2/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
11/12 0.6 5x10^3
11/11 0.6 5x10^3
11/10 0.5 4x10^3
11/ 9 0.6 2x10^3
11/ 8 0.6 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/ 7 08:40 太陽風は290km/秒と低速です。これから高速太陽風が始まりそうです。
2008/11/ 8 09:09 500km/秒の高速太陽風がやって来ました。オーロラも活動的になっています。
2008/11/ 9 09:02 太陽風の速度は570km/秒に上がっています。磁気圏活動も活発になりました。
2008/11/10 08:56 太陽風の速度は450km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。
2008/11/11 07:57 太陽風は、速度400km/秒を割り、低速風に変わりつつあります。1008黒点群が出現したそうです。
最新のニュース

2008/11/12 07:53 更新
太陽風は低速風になりました(360km/秒)。穏やかな宇宙天気が続きます。

担当 篠原

太陽風の速度は、360km/秒に低下しています。
これからしばらく、低速の太陽風が続きます。
磁場強度も3nTに弱まっています。

地球の磁気圏もとても穏やかです。
AE指数には、小さな山がひとつ見えるだけです。


この穏やかな宇宙天気は、これから2週間近く続く可能性があります。
掲載している27日周期の図では、次の乱れはまだ見えていません。
11月24日以降と予想されます。

放射線帯高エネルギー電子は、数千のレベルで安定しています。
今後はゆっくりと減少するでしょう。


太陽には、1008黒点群が見えているそうです。
SOHOの可視光写真が更新されていないので、代わりに磁場写真を掲載します。
太陽の北半球側(上側)に磁場の強まりが見えています。
ここが1008黒点群です。

白(N極)と黒(S極)の順番は、新しい活動周期の第24期の順番です。
白と黒ははっきりと分かれていて、活動度は低いだろうと思います。
それでも、Cクラスの小規模フレア程度は発生するかもしれません。



SOHO EIT195による、太陽の磁場分布。磁場の強まりは1008黒点群です。12日6時(世界時11日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。12日7時(世界時11日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。