宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:56)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 --- ---
11/ 9 --- ---
11/ 8 --- ---

黒点 11/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
05:34 462 -3.0
-2 h 457 -2.0
-4 h 448 +0.8
-6 h 473 -1.7
-8 h 466 +0.9
-10 h 474 -1.2
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:29 - 9/ 6
-2 h -19 6/ 4
-4 h -14 6/ 14
-6 h -14 -1/ 7
-8 h -14 1/ 7
-10 h -15 -4/ 12
-12 h -18 -8/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
11/10 0.5 4x10^3
11/ 9 0.6 2x10^3
11/ 8 0.6 3x10^2
11/ 7 0.5 3x10^3
11/ 6 0.7 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/ 5 08:47 太陽風は低速で、とても穏やかです。
2008/11/ 6 12:46 太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏も穏やかです。1007黒点群は弱まっています。
2008/11/ 7 08:40 太陽風は290km/秒と低速です。これから高速太陽風が始まりそうです。
2008/11/ 8 09:09 500km/秒の高速太陽風がやって来ました。オーロラも活動的になっています。
2008/11/ 9 09:02 太陽風の速度は570km/秒に上がっています。磁気圏活動も活発になりました。
最新のニュース

2008/11/10 08:56 更新
太陽風の速度は450km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。

担当 篠原

太陽風の速度は、550km/秒から450km/秒に下がりました。
まだやや高めですが、高速太陽風は終わりつつあります。
磁場強度は4nT。
南北成分は、南を向いたり、北を向いたり、ゆっくりと変化しています。

このためでしょう、磁気圏活動は、大きくはありませんが、
500nTの中規模の変化が断続的に発生しています。


太陽風の速度は、この後も低下傾向が続き、
今日いっぱいで普通の状態に戻るのではないかと思います。

その後、2週間近く穏やかな状態が続きそうです。
前周期の変化を参考にすると、次の乱れは、11月24-25日頃になりそうです。

SOHO EIT195を見ると、太陽の中央から北東寄り(左上)に、
淡いコロナホールのような影が見えている様です。
すると、5日後くらいの太陽風に、多少の変化が見られるかもしれません。
それでも、小規模の変化にとどまるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、もう一段上昇し、数千のレベルに上がっています。
高速風が終わりつつあるので、増加はこのあたりまででしょう。
警戒レベルには届いていませんが、やや高めの状態がしばらく続きます。

太陽は無黒点で、とても静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。10日8時半(世界時9日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。