宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Happy Birthday !!

5周年記念
アストロちゃんの
ごあいさつです


Y. Obana
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:47)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/29 --- ---
10/28 --- ---
10/27 --- ---

黒点 10/29 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:40 552 +2.1
-2 h 529 -0.1
-4 h 485 +6.2
-6 h 429 +0.5
-8 h 415 -0.4
-10 h 390 +1.0
-12 h 371 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -9 17/ 8
-2 h -2 10/ 15
-4 h -1 -2/ 6
-6 h -2 2/ 9
-8 h 0 2/ 6
-10 h -1 4/ 6
-12 h 1 8/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
10/29 0.5 7x10^1
10/28 0.6 3x10^1
10/27 0.7 5x10^1
10/26 0.7 2x10^2
10/25 0.6 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/24 09:06 太陽風の速度は下がり、低速状態に戻りつつあります。磁気圏は静穏です。
2008/10/25 10:40 太陽風の速度は320km/秒と低速状態です。磁気圏もとても穏やかです。
2008/10/26 10:04 300km/秒の遅い太陽風が続いています。磁気圏もたいへん静かです。
2008/10/27 12:47 太陽風の速度が400km/秒に上がりました。本格的な高速風領域が近づいています。
2008/10/28 09:44 太陽風の速度はやや遅く、静穏です。これから高速風が始まります。小さなCMEが発生しました。
最新のニュース

2008/10/29 10:47 更新
高速太陽風がやって来ました。速度は550km/秒に上がっていますが、磁気圏はまだ静穏です。

担当 篠原

宇宙天気ニュースは、5周年を迎えました!
今日までニュースを続けられたのは、みなさまのアクセスのおかげです。
まだまだ、太陽活動の極大を目指して続けて行きたいと思います。
今後もよろしくお願いします。

5周年を記念して、アストロちゃん(実は名前を持っていたのです!)が来てくれました。
宇宙遊泳を5年間続けて、初めての素顔です。
女の子なので、驚きましたか?



さて、昨夜遅く、太陽風の速度が上昇を始め、高速太陽風が始まりました。
速度は400km/秒から550km/秒へ上昇しています。

それに先だって、昨日のニュースの後くらいから、磁場強度も強まっています。
10nTくらいに上昇し、現在までその状態が続いています。


磁気圏への影響を決める磁場の南北成分は、ほとんど北向きで安定していました。
このため、オーロラ活動はほとんど強まっていません。
AE指数は、200nTの小さな変化が起きた程度です。

昨夜は、アラスカのライブカメラを見ていたのですが、
オーロラの光はほとんど見られませんでした。

ただ、磁場の方向は比較的簡単に切り替わります。
今後、南寄りに傾向が変わると、速度が高く、磁場も強まったままなので、
オーロラは一気に活動を強めるでしょう。
引き続き、ライブカメラにも注目して下さい。


前周期を参考にすると、太陽風の速度はまだ上昇を続けそうです。
前回は700km/秒まで達しています。
明後日くらいまでは、高速風の勢いも強く、磁気圏の活動も活発になる可能性があります。


放射線帯高エネルギー電子は、現在は低い状態です。
高速風の影響で、これから増加する可能性があります。
変化に注意して下さい。



SOHO EIT195カメラによる、太陽コロナの様子。29日8時半(世界時28日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。