宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/10/24 09:06 更新 太陽風の速度は下がり、低速状態に戻りつつあります。磁気圏は静穏です。 担当 篠原 コロナホールが、太陽の中心へ次第に近づいています。 現在の様子と、1周期(27日前)の様子を、EIT195の写真で比較しましょう。 コロナホールは、太陽コロナ写真に見えている薄暗い領域です。 現在の写真では、太陽の東端(左端)から横方向に伸び、 太陽の中心少し手前にかけて広がっています。 前周期の写真と比較すると、広がりはかなり似ています。 右側の先頭部分をよく見ると、 両方の写真で、コロナホールは北極へ向かって淡く伸びています。 その部分が少し東(左)へ移動し、濃さも増している様です。 そのまま北極へ目を向けると、北極に広がるコロナホールの分布も、 手前側へ伸びる様に広がり方が変わっています。 連動した変化なのかもしれません。 コロナホールは、太陽の磁場が宇宙空間へ向かって広がりだしているところです。 その磁場の広がりに沿って、速度の高い太陽風が噴き出しています。 今日の写真の様子では、コロナホールの先端は明日くらいに太陽の中心に達するでしょう。 そこで地球に向かって噴き出した高速風は、3日ほどかけて地球へやってきます。 このことから、高速風の到来は、28日くらいではないかと予想されるのです。 27日周期の図を見ると、前周期の太陽風は、9月30日の後半から速度が上昇しています。 図は世界時なので、日本時間では10月1日に入った頃です。 これを今周期に置き換えると、 10月28日に入った頃に高速風が回帰して来ると予想されます。 SOHO EIT195の見積もりは、これとほぼ一致しています。 コロナホールは東西方向にゆったりと広がっています。 高速太陽風は、前周期同様、1週間近く続くと予想されます。 前回の最高速度は700km/秒でした。 現在の太陽風は、昨日のニュース以降速度が下がり、現在は360km/秒です。 再び低速状態に変わりつつあります。 磁場強度は5nT、南北成分は比較的北寄りに推移しています。 これらの太陽風の変化により、磁気圏活動は静穏に戻りました。 AE指数はほとんど変化がありません。 28日頃に始まる高速風まで、このまま穏やかな状態が続くでしょう。 太陽は無黒点で、静穏です。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。24日6時(世界時23日21時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) 1周期(27日前)の太陽コロナの様子。27日6時(世界時26日21時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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