宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/10/27 12:47 更新 太陽風の速度が400km/秒に上がりました。本格的な高速風領域が近づいています。 担当 篠原 昨日のニュースの後、太陽風の速度(ACEの赤線)が上昇し、 400km/秒と通常のレベルを回復しました。 急に見られた変動ですが、速度上昇の規模としてはたいしたものではありません。 昨日のニュースのACEの図を見てください。 図の最後のところで、太陽風の磁場強度(白線)が5nTを超えるくらいに強まっています。 気になる変化だなと見ていたのですが、 その後、磁場強度は10nTに強まり、速度の上昇が発生しました。 10nT近くまで上がると、何か来るなと予想できるのですが、 5nTに上がった程度だと、まだ、判断するのは難しいです。 今回、2週間の静穏期間に、速度の盛り上がりが2度ほどやって来ました (27日周期の図、22-23日と26日)。 どちらも規模の小さな変化でしたが、 次の周期にどうなっているか、興味が持たれます。 速度がやや上がりましたが、磁気圏は概ね静穏です。 AE指数では、200nTくらいの小さな変化が見られる程度です。 速度の変化は、一段落ついています。 この後、明日に入ってからではないかと考えていますが、 高速の太陽風がやって来ます。 前周期に、最高速度700km/秒、6日間ほど続いた高速風の回帰です。 発生源のコロナホールは、太陽の中心に広がっています(SOHO EIT195)。 すると、3日後くらいに最高速度の領域がやってくるのではないでしょうか。 高速風の始まりは、磁場強度(ACEの白線)の上昇で分かります。 現在5nTの磁場強度が、このレベルを超えて10nT近くへ強まると、 高速風の到来です。 オーロラ活動は、高速風の前半が見頃です。 これから10月30日にかけて、アラスカのライブカメラに期待しましょう。 放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。 高速風到来後、上昇に注意してください。 太陽は無黒点で、静穏です。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。27日12時半(世界時27日3時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|