宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:45)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/20 --- ---
10/19 --- ---
10/18 --- ---

黒点 10/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:41 358 +2.5
-2 h 368 +4.6
-4 h 355 -2.1
-6 h 299 -5.6
-8 h 297 -2.6
-10 h 309 -4.3
-12 h 304 -4.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -20 1/ 4
-2 h -25 7/ 6
-4 h -24 7/ 6
-6 h -19 12/ 14
-8 h -21 28/ 24
-10 h -16 9/ 6
-12 h -16 10/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
10/20 0.7 3x10^3
10/19 0.6 6x10^3
10/18 0.6 6x10^3
10/17 0.6 8x10^3
10/16 0.6 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/15 09:20 太陽風は、低速状態になりました。太陽風磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が発生しています。
2008/10/16 08:53 やや低速の太陽風が続いています。磁気圏では、小規模の活動が続きました。
2008/10/17 08:54 1006黒点群が南半球に出現しました。第24期の黒点です。太陽風は一段と低速になっています。
2008/10/18 10:39 太陽風は、速度が290km/秒に下がり、かなり低速です。磁気圏も概ね静穏です。
2008/10/19 08:49 かなり低速の太陽風が続いています(280km/秒)。磁気圏も非常に静穏です。
最新のニュース

2008/10/20 12:45 更新
太陽風は低速ですが、南向き磁場の影響で、磁気圏はやや活動的になっています。

担当 篠原

太陽風に小さな変動が見られ、磁気圏が刺激を受けています。

昨日のニュースの頃から、太陽風の磁場が南向きで推移する様になりました。
磁場強度は、5〜6nTと普通のレベルなのですが、
その幅いっぱいに、-5nTくらいの南向きが1日近く続いています。

その間、速度は300km/秒の低速状態でしたが、
これだけまとまって磁場が南を向いていたため、
小規模ながらも磁気圏が活動的になっています。

AE指数では、250〜500nTの小規模変動が、断続的に発生しています。
シベリア磁場データでは、タイミングが良かった様で、
-500nTのきれいな南向き変動が観測されています。
観測点の上空に、西向きのオーロラ電流が発達したのです。

ACEの図の最後で、太陽風の速度は360km/秒に上がっています。
一方、磁場はここで北を向きました。
今後、磁場が南北のどちら寄りになるのかがポイントになります。

磁場が、このまま北寄りに変わると、磁気圏は静穏になります。
一方、再び南寄りが続く様だと、
低速ながらも速度がやや上がったことで、中規模のオーロラ活動を起こしそうです。

今夜のアラスカライブも、磁場の方向しだいです。
現在は、晴天で、観望にはチャンスです。


SOHO EIT 195では、コロナホールはまだ見えません。
太陽風は、まだ7〜8日ほどおだやかな状態でしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、太陽風と磁気圏の変動を受けて、
大きく数を減らしています。
このまま低いレベルで安定するでしょう。

太陽は無黒点で、たいへん静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。19日9時(世界時19日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。