宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/10/17 08:54 更新 1006黒点群が南半球に出現しました。第24期の黒点です。太陽風は一段と低速になっています。 担当 篠原 太陽の南西の端(右下隅)に、新しい黒点群が出現しました。 昨日、磁場の強まりがあると指摘した場所です。 ものすごく小さいので、目を凝らさないと分かりません。 可視光写真(1枚め)を見ると、南西の端(右下隅)に白斑があります。 その左右に、とても小さな点が2つ見えます。 それが1006黒点群です。 この黒点群は、新しい活動周期、24期の磁場分布を持っています。 磁場写真(2枚め)を見てください。 1006群の磁場の並びは、[黒 白]です。 南半球の24期の黒点は、5月以来の2つめかもしれません。 一方、太陽の中心のやや南(下)に、また別の磁場の強まりが見えています。 こちらは[白 黒]で、23期の性質です。 この間に境目があるのでしょう。 北半球に見える磁場の強まりは、[白 黒]です。 これは、北半球の24期の性質です。 南半球の1006群とは逆に向いています。 右の強まりは、1005黒点群があった場所ですが、 今日の写真では、黒点は見えなくなっている様です。 太陽風は、速度が300km/秒へ下がり、かなり低速の風に変わっています。 磁場強度も2nTへ弱まっています。 前周期と同様に、これからとても穏やかな太陽風が続く様です。 太陽風磁場の南北成分は、南寄りに推移しています。 その影響で、磁気圏では小さな活動が続いています。 AE指数は、100〜200nTほどの小さな変化が、ずっと続いています。 現在は、太陽風の速度、磁場ともに一段と弱まったので、 磁気圏は静かになるのではないでしょうか。 穏やかな太陽風は、まだ10日間ほど続きます。 掲載している27日周期の図では、次の乱れはまだ見えていません。 放射線帯高エネルギー電子は、ゆっくりとレベルを下げています。 10,000は割っていますが、まだ、やや高めの状態です。 SOHOによる太陽の可視光写真。1006黒点群がかすかに見えています。17日2時半(世界時16日17時半) (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽の磁場写真。1006群は24期型の磁場分布です。17日6時(世界時16日21時) (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。17日7時(世界時16日22時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|