宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/10/18 10:39 更新 太陽風は、速度が290km/秒に下がり、かなり低速です。磁気圏も概ね静穏です。 担当 篠原 太陽風の速度は300km/秒を割り、290km/秒に下がっています。 かなり低速の状態です。 太陽風の磁場強度は、2nTから、一旦5nTに強まり、再び2nTに戻っています。 強まった間、南北成分が南寄りになりました。 その影響でしょう、AE指数で400nTほどの小規模オーロラ活動が発生しています。 その他の時間帯は、磁場が北寄りになっていて、 磁気圏も非常に静穏です。 低速の太陽風は、このまま26〜27日頃まで続くと予想されます。 今日のAE指数の様に、南向き太陽風磁場の影響で、 一時的に小規模の変動が見られることはありますが、 全体的には、磁気圏もたいへん穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO EIT195の太陽コロナ写真では、コロナホールはまだ見えません。 もう3日ほどすると、東の端(左端)に見えて来るでしょう。 また、EIT195の南西(右下)には、1006黒点群の場所が明るく光っています。 1006黒点群は、もうすぐ西の端に没するところです。 その左には、小さい光の点があります。 昨日、23期型の磁場の強まりが見られた場所です。 SOHOの可視光写真では、一時的に、ここに小さな黒点が出現しました。 掲載している最新の可視光写真では、もう見えなくなっています。 北半球は、無黒点のままです。 今日のEIT195の写真では、北半球と南半球の中緯度域に、 それぞれ明るく光る領域が点在して見えます。 太陽で新しい活動周期が始まると、黒点群は、初めは中緯度域に出現します。 今日のEIT195は、それを感じさせる写真になっています。 SOHOによる太陽の可視光写真。1006黒点群は西に没しつつあります。18日1時(世界時17日16時) (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。18日10時(世界時18日1時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|