宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/10/12 12:59 更新 高速太陽風がやって来ました。磁気圏活動が活発になり、小規模の磁気嵐になっています。 担当 篠原 高速の太陽風がやって来ました。 27日周期の図で前周期と比較すると、1日ほど変化が早まっています。 SOHO EIT195に見えていた、コロナホールの位置に近いタイミングで始まっています。 速度の変化は、昨日の午後から始まりました(ACEの図の黄色線)。 夕方までに一旦400km/秒まで上昇し、 そこからすぐに500km/秒の高速風に変わっています。 現在の速度は、530km/秒ほどで、それほど高い速度にはなっていません。 前周期の様子と比較しても、今回の高速風はこの程度なのではないでしょうか。 太陽風の速度上昇に先立って、太陽風磁場(白線)が、10nTにまで強まりました。 そして、この時、南北成分(赤線)が大きく南に偏り(マイナス側)、 -10nTから-5nTの南向きが6時間にわたって続きました。 このため、磁気圏が急に活動的になりました。 AE指数の図を見てください。 800〜1000nTの中規模活動が、終日観測されています。 その前までの非常に静穏だった状態から、一転して、活発な磁気圏に変わりました。 また、まとまった南向き磁場が続いたことで、小規模の磁気嵐も発生しています。 沖縄の磁場データを見ると、 静穏レベル(青の横線)から、最大で-100nTの減少が観測されています。 この変化幅は、局地的な値なので、世界規模で磁気嵐を測っているDst指数を見ると、 地球全体では-60nTほどの減少でした。 太陽風磁場が大きく南を向いたものの、速度がまだ遅かったため、 小規模変動にとどまったと考えられます。 今回の高速太陽風は、2〜3日程度と比較的短期間で終わると思います。 現在の磁場強度は、5nTほどです。 これが3nT近くに下がると、高速風も後半です。 磁気圏のオーロラ活動は、今日いっぱい程度で、 明日以降は次第に穏やかになるでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、磁気圏の乱れの影響で、大きく下げています。 これから、増加に転じる可能性が高いので、変化に注意してください。 太陽では、北東部(左上)に1005黒点群が出現しました。 昨日のニュースの時点では、コロナが明るくなっているだけでしたが、 その後、急に出現し、現在は、目立つ大きさに発達しています。 黒点の磁場極性は、北半球の24周期型の[ 白(N) 黒(S) ]です。 南半球と違って、北半球側では、これまでも24期型の黒点が何度も出現しています。 太陽の北東(左上)に、1005黒点群が出現しました。SOHO衛星。12日9時(世界時12日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の磁場分布。1005黒点群の磁場分布は24期型です。12日10時(世界時12日1時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。12日12時(世界時12日3時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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