宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:48)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/10 --- ---
10/ 9 --- ---
10/ 8 --- ---

黒点 10/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:18 306 +0.3
-2 h 308 +1.9
-4 h 303 -0.1
-6 h 302 +0.6
-8 h 308 +0.5
-10 h 314 +1.4
-12 h 308 +1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -11 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
10/10 0.6 7x10^3
10/ 9 0.8 1x10^4
10/ 8 0.5 9x10^3
10/ 7 0.6 1x10^4
10/ 6 0.4 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/ 5 09:54 太陽に1003黒点群が出現しました。高速風は終わりに近づき、ゆっくりと速度を下げています。
2008/10/ 6 12:49 高速太陽風は終わりに向かっています(480km/秒)。黒点群は消えて、太陽は無黒点です。
2008/10/ 7 09:30 太陽風は通常の速度レベルに下がっています。磁気圏も静穏です。小さなCMEが見えています。
2008/10/ 8 09:20 400km/秒の速度で太陽風は安定しています。3日ほど静穏な状態が続くでしょう。
2008/10/ 9 09:02 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏は非常に静穏です。
最新のニュース

2008/10/10 08:48 更新
小さな黒点群が出現しています。太陽風はとても速度が遅く、穏やかです。

担当 篠原

太陽に、小さな黒点が出現しています。
場所は、中心からやや南に下がったところです。
1枚目のSOHO可視光写真で見ることができます。

2枚目の写真は、SOHOによる太陽の磁場分布です。
黒点の見える場所に、小さな磁場の強まりが見えています。
白(N極)と黒(S極)がセットになって並んでいます。
この並びは、南半球では前の活動周期、第23期活動周期の順番です。

赤道に近い場所の出現なので、23期型になることはおかしいことではありません。
現在は、23期と24期の性質が混在している段階なのです。
それでも、北半球では、新しい24期型の黒点群がいくつも現れているのに対し、
南半球では、黒点が現れてもまだ23期型のことが多く、
進み具合に違いがあるようです。


太陽風は、300km/秒とかなり低速になっています。
磁場強度も2nTと弱く、太陽風はとても穏やかです。

磁気圏も非常に静穏で、
AE指数、シベリア磁場データともに全く変化がありません。


今日いっぱいは、この穏やかな状態が続くでしょう。
明日か、明後日くらいから、太陽風の乱れがやってきます。
SOHO EIT195の太陽コロナを見てください。
コロナホールが、太陽の西半球に進み、影響開始位置にほぼ達しています。
ここからやってくる高速太陽風です。

27日周期の図では、高速風の回帰は12日になりそうです。
しかし、SOHO EIT195の写真では、コロナホールは、もう十分西に移動していて、
明日にでも高速風がやって来そうです。
どうなるでしょうか。


放射線帯高エネルギー電子は、ゆっくりと減少していますが、
まだ、やや高めの状態が続いています。



太陽の中央付近に、小さな黒点群が出現しました。SOHO衛星。10日1時(世界時9日16時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星による太陽の磁場分布。黒点の磁場分布は23期型です。10日1時(世界時9日16時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。10日2時(世界時9日17時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。