宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:54)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 5 --- ---
10/ 4 --- ---
10/ 3 --- ---

黒点 10/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
1003 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:18 565 +1.5
-2 h 591 +0.2
-4 h 580 +0.1
-6 h 594 +1.1
-8 h 604 +0.0
-10 h 593 +1.8
-12 h 626 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -9 -11/ 6
-2 h -10 -14/ 5
-4 h -8 -7/ 6
-6 h -8 -4/ 6
-8 h -7 -9/ 5
-10 h -7 -11/ 4
-12 h -8 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^3
10/ 5 0.6 1x10^4
10/ 4 0.6 1x10^4
10/ 3 0.8 5x10^3
10/ 2 0.6 3x10^1
10/ 1 0.5 6x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 9/30 12:09 黒点群が2つ出現しています。太陽風は穏やかです。これから高速風領域に入ります。
2008/10/ 1 12:44 太陽風の速度は470km/秒に上がっています。更に、速度が上がると予想されます。
2008/10/ 2 09:12 太陽風の速度は、600km/秒に上昇しました。磁気圏はやや活動的です。
2008/10/ 3 09:06 太陽風の速度は、700km/秒に上がりました。オーロラも活動的でした。
2008/10/ 4 11:34 650km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発に続いています。
最新のニュース

2008/10/ 5 09:54 更新
太陽に1003黒点群が出現しました。高速風は終わりに近づき、ゆっくりと速度を下げています。

担当 篠原

太陽に新しい黒点が出現しました。
NOAAでは1003番と番号を付けています。

非常に小さい黒点です。
1枚目のSOHO可視光写真の南東(左下)付近を、じっと見て、探してみてください。
2枚目のSOHO磁場写真を見ると、
黒点付近は磁場が強まっていますので、場所がよく分かります。

今回の黒点は、南半球の低緯度(南緯23度)側に出現しています。
磁場の極性の白(N極)と黒(S極)は、
どちらかというと、南北(上下)に分布しています。

あえて東西方向を読み取ると、[ 白 黒 ]の順番でしょうか。
[ 白 黒 ]の並びは、南半球ではこれまでの活動周期、第23期の性質です
(新しい24期は、[ 黒 白 ]の順番です)。
このくらいの緯度だと、新しい24活動周期の性質が見えてもよさそうなのですが、
太陽も微妙な変化をしている時期なのでしょうか。

3枚目の写真は、SOHO EIT195の太陽コロナです。
黒点が出現した領域は、明るく光っています。
この後、発達するのか、消えて行くのか、注目してください。

いずれにせよ、
ここへ来て黒点の出現頻度が高まってきたことは、間違いなさそうです。


太陽風は、高速状態が続いています。
しかし、速度はゆっくりと低下を始め、560km/秒へ下がっています。
磁場強度も3nTに弱まり、高速風は終わりに向かっています。

速度が600km/秒台を保っていたこともあり、
昨日も磁気圏活動はやや活動的でした。
AE指数で、900nTと500nTのまとまったオーロラ活動が発生しています。

速度と磁場強度が弱まって来たことから、
今日以降は、磁気圏も穏やかになってくるでしょう。
明日か明後日くらいで、速度も通常のレベル(400km/秒付近)に戻って行くと思われます。


放射線帯高エネルギー電子は、
青線のGOES-11が、ぎりぎりで警戒レベルの10,000を保っています。
高速風が終わりつつあることから、今後はゆっくりと減少に向かうと思われます。
もうしばらく、高い状態が続きますので、注意が必要です。



太陽の南東(左下)に黒点群が出現しました。SOHO衛星。5日1時(世界時4日16時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星による太陽の磁場分布。黒点の場所の磁場が強まっています。5日1時(世界時4日16時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日9時半(世界時5日0時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。