宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/10/ 5 09:54 更新 太陽に1003黒点群が出現しました。高速風は終わりに近づき、ゆっくりと速度を下げています。 担当 篠原 太陽に新しい黒点が出現しました。 NOAAでは1003番と番号を付けています。 非常に小さい黒点です。 1枚目のSOHO可視光写真の南東(左下)付近を、じっと見て、探してみてください。 2枚目のSOHO磁場写真を見ると、 黒点付近は磁場が強まっていますので、場所がよく分かります。 今回の黒点は、南半球の低緯度(南緯23度)側に出現しています。 磁場の極性の白(N極)と黒(S極)は、 どちらかというと、南北(上下)に分布しています。 あえて東西方向を読み取ると、[ 白 黒 ]の順番でしょうか。 [ 白 黒 ]の並びは、南半球ではこれまでの活動周期、第23期の性質です (新しい24期は、[ 黒 白 ]の順番です)。 このくらいの緯度だと、新しい24活動周期の性質が見えてもよさそうなのですが、 太陽も微妙な変化をしている時期なのでしょうか。 3枚目の写真は、SOHO EIT195の太陽コロナです。 黒点が出現した領域は、明るく光っています。 この後、発達するのか、消えて行くのか、注目してください。 いずれにせよ、 ここへ来て黒点の出現頻度が高まってきたことは、間違いなさそうです。 太陽風は、高速状態が続いています。 しかし、速度はゆっくりと低下を始め、560km/秒へ下がっています。 磁場強度も3nTに弱まり、高速風は終わりに向かっています。 速度が600km/秒台を保っていたこともあり、 昨日も磁気圏活動はやや活動的でした。 AE指数で、900nTと500nTのまとまったオーロラ活動が発生しています。 速度と磁場強度が弱まって来たことから、 今日以降は、磁気圏も穏やかになってくるでしょう。 明日か明後日くらいで、速度も通常のレベル(400km/秒付近)に戻って行くと思われます。 放射線帯高エネルギー電子は、 青線のGOES-11が、ぎりぎりで警戒レベルの10,000を保っています。 高速風が終わりつつあることから、今後はゆっくりと減少に向かうと思われます。 もうしばらく、高い状態が続きますので、注意が必要です。 太陽の南東(左下)に黒点群が出現しました。SOHO衛星。5日1時(世界時4日16時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の磁場分布。黒点の場所の磁場が強まっています。5日1時(世界時4日16時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日9時半(世界時5日0時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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