宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (23:54)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/20 --- ---
9/19 --- ---
9/18 --- ---

黒点  9/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
23:52 306 +1.1
-2 h 301 +0.4
-4 h 303 +0.8
-6 h 305 +0.6
-8 h 316 +0.5
-10 h 321 -0.6
-12 h 347 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
22:59 -11 12/ 2
-2 h -11 12/ 2
-4 h -12 11/ 4
-6 h -13 7/ 18
-8 h -14 -14/ 16
-10 h -16 -30/ 9
-12 h -16 -17/ 17

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
9/20 0.8 1x10^3
9/19 0.7 7x10^2
9/18 0.4 1x10^4
9/17 0.6 7x10^3
9/16 0.6 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 9/15 10:04 太陽風の速度が400km/秒に上昇しました。引き続き、高速風になりそうです。
2008/ 9/16 09:43 太陽風速度は580km/秒に上がりました。活発なオーロラ活動も発生しています。
2008/ 9/17 23:00 高速風は終わりました。これから穏やかな状態が、2週間近く続きます。
2008/ 9/18 23:14 磁場の大きな変化が太陽風に現れました。南向き磁場の影響で、磁気圏活動がやや強まっています。
2008/ 9/19 22:30 太陽風は、速度340km/秒の低速風になっています。磁気圏も概ね静穏です。
最新のニュース

2008/ 9/20 23:54 更新
太陽風は300km/秒の低速風になっています。穏やかな太陽風が続きます。

担当 篠原

太陽風の速度は更に下がり、300km/秒とかなり遅い風になっています。
磁場強度は3nTとやや弱めで、穏やかな太陽風です。

磁気圏活動も概ね静穏です。
AE指数で、前半に300nTくらいの小規模活動が見られていますが、
太陽風の磁場が-3nTくらいの弱い南向きになっていたためです。

現在は速度がかなり下がっているため、磁気圏はとても静かな状態が続くでしょう。


SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見てください。
低緯度、中緯度域は、全体がぼんやりと光っていて、コロナホールは見られません。
当分、穏やかな太陽風が続きそうです。

一方、北極と南極に目を向けると、こちらには大きなコロナホールが広がっています。
コロナの細い筋が、刷毛で履いた様に極から外側へ伸びていて、
太陽の磁場が大きく双極子型になっている様子が分かります。


その太陽ですが、無黒点状態が続いています。
とても静かな太陽です。

振り返ると、3月末から4月初めに、M、Cクラスのフレアが発生して以来、
半年に渡って穏やかな状態が続いています。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。20日22時半(世界時20日13時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。