宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/ 9/18 23:14 更新 磁場の大きな変化が太陽風に現れました。南向き磁場の影響で、磁気圏活動がやや強まっています。 担当 篠原 太陽風の速度はもう少し下がり、380km/秒になっています。 一方、太陽風磁場で面白い変化が現れています。 昨日掲載のACEの図で見え始めていたのですが(参照してください)、 磁場強度が5nT強に強まり、南北成分が北向きに強まりました。 その後、今日のACEの図に入る頃から、 南北成分が南へ向かってゆっくりと切り替わり、 今日のお昼以降は、南向きが-5nTまで強まっています。 この大きな変化は、磁場の大きなかたまりが、 太陽から流れて来たことによると考えられます。 太陽で、これに起因する現象が4〜5日ほど前に発生していたのでしょう。 変化の全体像を見るために、3日幅のACEのデータを1枚目に掲載しています。 世界時(図に表示された時刻)で17日以降に、磁場の大きな変化が見られています。 この南向き磁場の強まりによって、磁気圏活動が強まっています。 AE指数で、500nT前後の中規模の活動が発生しています。 ただ、速度が普通レベルなので、激しい変化にはなっていません。 現在のACEのデータを見ると、磁場強度は2nTに弱まり、 磁場の大きな変化は終わりつつあります。 また、南北成分も0nT付近に近づいていることから、 磁気圏への影響は、このあとすぐになくなって行くでしょう。 この乱れは一時的な現象で、 明日以降は、低速で穏やかな太陽風が続くと予想されます。 磁気圏も静穏に戻るでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、磁気圏の乱れの影響で、 大きく数を減らしています。 今後は低いレベルで推移するでしょう。 太陽は無黒点です。 穏やかな状態が続いています。 ACE衛星による3日間の太陽風データ。中ほどから、磁場の大きなかたまりによる変化が見えています。 (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|