宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:33)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/10 --- ---
9/ 9 --- ---
9/ 8 --- ---

黒点  9/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:30 471 +0.6
-2 h 466 -1.5
-4 h 478 +1.7
-6 h 492 +2.4
-8 h 487 +1.4
-10 h 493 +1.1
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:29 - -6/ 9
-2 h -12 0/ 4
-4 h -8 5/ 3
-6 h -9 5/ 2
-8 h -10 4/ 3
-10 h -11 4/ 3
-12 h -12 3/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
9/10 0.5 2x10^4
9/ 9 0.6 1x10^4
9/ 8 0.7 5x10^3
9/ 7 0.9 5x10^3
9/ 6 0.6 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 9/ 5 09:22 高速太陽風が始まりました。強い南向き磁場の影響で、激しいオーロラ活動が発生しました。
2008/ 9/ 6 08:55 高速風は500km/秒前後に下がり、磁気圏も比較的穏やかになっています。
2008/ 9/ 7 09:20 高速太陽風が続いています(600km/秒)。
2008/ 9/ 8 09:02 高速太陽風は安定して続いています。これから終わりに向かうでしょう。
2008/ 9/ 9 10:06 太陽風の速度が低下に向かっています(540km/秒)。高速風は終盤です。
最新のニュース

2008/ 9/10 09:33 更新
太陽風速度は、460km/秒に下がりました。高速風は終わりつつあります。

担当 篠原

太陽風の速度は、どんどん下がっています。
昨日の夕方に500km/秒を割り、
現在は460km/秒とやや高めの速度にまで下がっています。
高速太陽風はもうすぐ終わるでしょう。

速度が下がり、磁気圏活動も小さくなって来ました。
太陽風磁場が北寄りになっていたせいもあるのですが、
AE指数では、300nTの変化が見える程度です。
シベリア磁場データは、前の2日間は活発だったのが、
3日めで急に平らになっています。


この後、太陽風は通常の速度に戻り、4日ほど穏やかな風が続くでしょう。
磁気圏も静かになります。
そして、14日頃に次の高速風がやって来そうです。

発生源のコロナホールは、SOHO EIT195の太陽の中心に近づいています。
明日あたりに中心線に達すると見られ、
その3〜4日後に高速風が地球へやってくると見込まれます。

SOHOの写真では、コロナホールはそれほど大きくありません。
27日周期の図で前周期を振り返ると、
前回の高速風は、最高速は650km/秒まで上がりましたが、
すぐに速度が下がり始め、3日ほどで高速風は終わっています。
コロナホールの大きさから考えると、今回もこの程度の高速風となりそうです。


放射線帯高エネルギー電子は、警戒レベルを保っています。
減衰はゆっくりですので、もうしばらく警戒状態が続きます。

太陽は無黒点です。
非常に静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

9/ 9 23:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。