宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:48)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/23 --- ---
8/22 --- ---
8/21 --- ---

黒点  8/23 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:40 338 -0.0
-2 h 350 -0.5
-4 h 344 -0.6
-6 h 347 -0.2
-8 h 356 -0.1
-10 h 363 -0.6
-12 h 364 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -6 -8/ 25
-2 h -7 14/ 8
-4 h -7 7/ 8
-6 h -8 5/ 3
-8 h -9 6/ 4
-10 h -10 6/ 7
-12 h -11 3/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
8/23 0.5 5x10^3
8/22 0.8 5x10^3
8/21 0.7 8x10^3
8/20 0.5 7x10^3
8/19 0.5 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/18 08:55 穏やかな太陽風が続いています(380km/秒)。高速風の始まりはまだです。
2008/ 8/19 09:06 高速の太陽風がやって来ました。速度は600km/秒に上がり、磁気圏活動も強まっています。
2008/ 8/20 09:06 太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は終わりに近づいています。
2008/ 8/21 08:52 高速の太陽風は終わりに近づき(440km/秒)、磁気圏も穏やかになっています。太陽は無黒点が続いています。
2008/ 8/22 19:35 太陽風は穏やかで(380km/秒)、磁気圏も静穏です。太陽に新しい黒点が出現した様です。
最新のニュース

2008/ 8/23 11:48 更新
300km/秒台中盤の低速太陽風になりました。穏やかな状態は、10日以上続きそうです。

担当 篠原

昨日、新しい太陽黒点が出現した様だとお伝えしましたが(SpaceWeather.comより)、
まだ確認ができません。
今日のNOAAの報告には、黒点群のことは書かれておらず、
SOHO衛星も、可視光や磁場写真の更新がないため、直接調べることもできません。

小規模の黒点だったので、
報告に上がるタイミングでは既に見えなくなっていたのかもしれません。
しばらく様子を見ましょう。


太陽風は更に速度が下がり、340km/秒の低速風になっています。
磁場強度も3nTと弱まった状態で、とても穏やかな風です。

このため、磁気圏はとても静穏で、
AE指数はほとんど変化がありません。


穏やかな太陽風は、10日以上に渡って続きます。
27日周期の図の、前周期の太陽風を見てください(上段、緑色の線)。
この図から、今後10日間の太陽風を予想するのですが、
ずっと低い速度のままで、とても穏やかです。

SOHOのEIT195を見ても、
しっかりとしたコロナホールは、北極(上端)と南極(下端)に見えているだけです。
太陽の中央付近に、淡い影が見えている様ですが、
太陽風に強い変化をもたらすようなものではありません。
前周期同様、今回も穏やかな風が続きそうです。


放射線帯高エネルギー電子は、数千のレベルをゆっくりと下がっています。
やや高めの状態です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

8/22 19:48 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。