宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:52)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/14 --- ---
8/13 --- ---
8/12 --- ---

黒点  8/13 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:45 461 -0.4
-2 h 453 -0.5
-4 h 452 +0.3
-6 h 462 +0.9
-8 h 462 +1.5
-10 h 471 +1.0
-12 h 469 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -12 14/ 8
-2 h -11 5/ 3
-4 h -12 4/ 5
-6 h -10 7/ 2
-8 h -11 9/ 7
-10 h -12 12/ 4
-12 h -13 12/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
8/14 0.4 2x10^4
8/13 0.5 1x10^4
8/12 0.5 1x10^4
8/11 0.5 5x10^3
8/10 0.6 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/ 9 11:35 太陽風の磁場強度が20nTへ強まっています。高速太陽風が始まりつつあります。
2008/ 8/10 11:40 高速太陽風がやって来ました。速度は600km/秒台に上がり、オーロラ活動も強まっています。
2008/ 8/11 09:10 600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏のオーロラ活動も続いています。
2008/ 8/12 08:48 600km/秒の高速太陽風が続いています。太陽風速度は、これから次第に下がって行くでしょう。
2008/ 8/13 08:37 太陽風の速度は、550km/秒へ下がりました。高速風は終わりに向かっています。
最新のニュース

2008/ 8/14 08:52 更新
高速太陽風は終わりつつあります(460km/秒)。磁気圏も静穏になっています。

担当 篠原

太陽風の速度は、ゆっくりと低下を続けています。
昨日の550km/秒からもう一段下がって、現在は、460km/秒です。
やや高めの速度という値で、高速風は間もなく終わりそうです。
磁場強度も3nTと、弱まった状態で落ち着いています。

速度が下がったので、磁気圏も静穏になっています。
AE指数のグラフでは、初めに小規模活動が見られますが、
後半はほとんど振れなくなっています。

27日周期の図を見ると、今回、高速太陽風は5日間程度続きました。
始まりは遅くなりましたが、
速度が下がって行く後半は、前周期とほとんど同じタイミングでした。


今後の予想ですが、
太陽風は更に速度を下げながら、穏やかになっていくでしょう。
前周期の変化では、このまま穏やかな太陽風が4日ほど続きそうです。
しかし、STEREOの写真では、既に通り過ぎていますが、
細長いコロナホールの影響が15日頃にやって来るかもしれません。
前周期との比較で、注目しています。

そして、17-18日頃に次の高速風がやって来ます。
発生源のコロナホールは、STEREOの写真で、太陽の中心に見えています。
前周期、7月22日から24日にかけて続いた高速風の回帰です。
コロナホールが縦に細長いため、継続期間は短くなりそうです。


放射線帯高エネルギー電子は、警戒レベルが続いています。
太陽風が穏やかになったので、放射線帯電子の減衰はゆっくりになり、
高い状態がしばらく続きます。

太陽は無黒点です。
とても穏やかです。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。14日6時(世界時13日21時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。