宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:48)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/12 --- ---
8/11 --- ---
8/10 --- ---

黒点  8/11 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:40 585 +0.7
-2 h 602 -1.5
-4 h 613 +1.3
-6 h 628 +1.0
-8 h 628 +1.3
-10 h 629 +0.9
-12 h 628 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -15 6/ 5
-2 h -11 1/ 3
-4 h -12 2/ 4
-6 h -12 7/ 6
-8 h -14 8/ 8
-10 h -17 5/ 7
-12 h -13 2/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^3
8/12 0.5 9x10^3
8/11 0.5 5x10^3
8/10 0.6 4x10^2
8/ 9 0.7 4x10^2
8/ 8 0.7 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/ 7 08:29 低速の穏やかな太陽風が続いています。これから、高速太陽風が始まりそうです。
2008/ 8/ 8 08:18 低速の太陽風が続いています(360km/秒)。高速太陽風の到来が近づいています。
2008/ 8/ 9 11:35 太陽風の磁場強度が20nTへ強まっています。高速太陽風が始まりつつあります。
2008/ 8/10 11:40 高速太陽風がやって来ました。速度は600km/秒台に上がり、オーロラ活動も強まっています。
2008/ 8/11 09:10 600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏のオーロラ活動も続いています。
最新のニュース

2008/ 8/12 08:48 更新
600km/秒の高速太陽風が続いています。太陽風速度は、これから次第に下がって行くでしょう。

担当 篠原

の高速太陽風が続いています。
昨日より速度はほとんど変わらず、安定しています。
磁場強度は、一段下がって、5nTから3nTへ弱まっています。
このことから、高速風は後半に入ったと思われます。

高速風は続いていますが、磁気圏のオーロラ活動は、
連続しているものの、既に規模は小さくなっています。
AE指数では、300nT前後の小規模の変動に留まっています。
太陽風の磁場強度が落ちて来たため、
南向き成分も小さいものしか現れなくなっているためです。


高速風は、これから次第に速度が下がって行くと予想されます。
これから2〜3日かけて、通常の速度へ落ち着いて行くでしょう。

一方、太陽では、次のコロナホールが中心を通過しつつあります。
STEREO Behindのコロナ写真を見てください。
太陽の中心からやや西(右)にかけて、コロナホールが見えています。
この衛星は、地球よりも2日ほど先を見ていますので、
このコロナホールは、地球から見て、ちょうど太陽の中心に達した頃です。
すると、3日後、15日くらいに影響がやって来る可能性があります。

また、もうひとつのコロナホールは、STEREOで太陽の中心線に達しつつあります。
こちらは、5〜6日後、17〜18日頃に影響が始まるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、もう一段増えて、
10,000の警戒ラインに近づいています。
引き続き注目してください。

太陽は無黒点のままです。
7月21日以来無黒点が続き、22日間連続になっています。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。12日6時(世界時11日21時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。