宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:35)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/ 9 --- ---
8/ 8 --- ---
8/ 7 --- ---

黒点  8/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:30 425 +5.0
-2 h 409 +10.2
-4 h 374 +6.0
-6 h 363 +5.2
-8 h 344 +2.6
-10 h 351 +0.9
-12 h 341 +3.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 13 22/ 15
-2 h 3 -/ 0
-4 h 3 13/ 7
-6 h 0 9/ 3
-8 h -1 11/ 4
-10 h 2 13/ 4
-12 h 0 16/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
8/ 9 0.7 4x10^2
8/ 8 0.7 3x10^2
8/ 7 0.5 4x10^2
8/ 6 0.9 6x10^2
8/ 5 0.7 5x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/25 09:22 太陽風の速度は、470km/秒に下がっています、高速風は終わりに近づいています。
2008/ 7/26 10:22 太陽風は通常の速度に戻りました。磁気圏活動も穏やかです。太陽は、無黒点が続いています。
2008/ 7/27 09:52 400km/秒の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。10日間ほど穏やかな状態が続きそうです。
2008/ 8/ 7 08:29 低速の穏やかな太陽風が続いています。これから、高速太陽風が始まりそうです。
2008/ 8/ 8 08:18 低速の太陽風が続いています(360km/秒)。高速太陽風の到来が近づいています。
最新のニュース

2008/ 8/ 9 11:35 更新
太陽風の磁場強度が20nTへ強まっています。高速太陽風が始まりつつあります。

担当 篠原

前周期よりも1日半ほど遅れて、いよいよ高速太陽風が始まりそうです。
ACEのデータで、磁場強度が大きく強まり、速度が高まり始めています。

磁場強度は、昨日の5nTからじわじわと強まり
今朝、9日8時(世界時8日23時)頃に10nTまで上昇しました。
そこで、不連続な磁場変化が見られ、以降、一気に20nTまで強まっています。

太陽風速度も、ACEの図の後半からゆるやかな上昇が始まり、
340km/秒から420km/秒へ上がっています。
しかし、変化の幅はまだ小さく、通常の速度に戻った程度です。


太陽風の磁場強度はかなり強まっています。
今後、太陽風速度は大きく上昇することになるでしょう。

また、磁場の南北成分は、これまでは北向きで推移しています。
このため、磁気圏への影響は小さく、AE指数は全く変化が見られません。
しかし、今後、磁場の傾向が変わり、南を向く様になると、
強度が強まっているだけに大きく南に振れ、磁気圏を一気に活動的にする可能性があります。
速度の上昇とともに、磁場南北成分の変化にも注目してください。

27日周期の図を見ると、太陽風の変化は1日半ほど遅れて始まっています。
このため、継続期間や最高速度がどのようになるか注目されます。
SOHO EIT195では、コロナホールは最後尾が太陽の中心を通過しつつあります。
このことから、高速風はこれから4〜5日間は続くだろうと思います。


太陽は無黒点のままで、たいへん穏やかです。

放射線帯高エネルギー電子も低いレベルで安定しています。
こちらは、高速風の開始後に注意が必要です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

8/ 8 14:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。