宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:29)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/ 7 --- ---
8/ 6 --- ---
8/ 5 --- ---

黒点  8/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:21 365 -1.1
-2 h 367 +0.1
-4 h 366 +3.2
-6 h 364 +0.2
-8 h 354 +0.8
-10 h 353 +0.7
-12 h 355 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -6 -/ -
-2 h -5 -/ -
-4 h -6 -/ -
-6 h -7 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
8/ 7 0.5 4x10^2
8/ 6 0.9 6x10^2
8/ 5 0.7 5x10^2
8/ 4 0.6 8x10^2
8/ 3 0.8 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/23 09:02 高速太陽風が到来しました。速度は600km/秒に上がっていますが、磁気圏はそれほど乱れていません。
2008/ 7/24 10:55 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発です。LASCO C3で、プレセペが見えています。
2008/ 7/25 09:22 太陽風の速度は、470km/秒に下がっています、高速風は終わりに近づいています。
2008/ 7/26 10:22 太陽風は通常の速度に戻りました。磁気圏活動も穏やかです。太陽は、無黒点が続いています。
2008/ 7/27 09:52 400km/秒の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。10日間ほど穏やかな状態が続きそうです。
最新のニュース

2008/ 8/ 7 08:29 更新
低速の穏やかな太陽風が続いています。これから、高速太陽風が始まりそうです。

担当 篠原

長期間更新をお休みし、申し訳ありませんでした。
日本に戻って来ましたので、今日よりニュースを再開します。
よろしくお願いします。


この10日間は、とても穏やかな宇宙天気が続きました。
太陽風はずっと低速で、ほとんどの期間で速度は400km/秒を下回っていました。
参考のため、1週間の太陽風データを掲載します。
昨日、一昨日は、速度が300km/秒近くまで下がっていました。

このため、磁気圏もとても穏やかな状態が続いています。
AE指数では、7月27-28日に中規模の活動がみられただけで、
それ以降、500nTを超える変化は起きていません。

SOHO EIT195の太陽コロナを見てください。
太陽の中心に、Vの字を横に倒した様なコロナホールが見えています。
分布は27日前とほぼ同じで、これから高速太陽風がやって来ると予想されます。

27日周期の図から予想すると、
速度の上昇は、今夜か明日に始まると思われます。
前周期の最高速度は700km/秒。
高速風は、6日間続きました。
今回も同程度の高速風がやって来そうです。


太陽は、7月22日以来、無黒点の日が続いています。
現在も活動的な領域は見られず、無黒点の状態は続きそうです。

放射線帯高エネルギー電子も、低いレベルが続いています。
こちらは、高速風の到来後の変化に注意が必要です。



ACE衛星による1週間の太陽風データ。速度の遅い、穏やかな太陽風が続いています。
(c) NOAA/SWPC


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。7日7時半(世界時6日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。