宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:22)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/26 --- ---
7/25 --- ---
7/24 --- ---

黒点  7/26 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:14 393 +0.8
-2 h 389 -0.1
-4 h 399 +0.1
-6 h 407 +0.5
-8 h 409 +0.2
-10 h 420 +1.1
-12 h 422 +1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -10 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
7/26 0.6 2x10^4
7/25 0.5 2x10^4
7/24 0.6 1x10^4
7/23 0.6 1x10^3
7/22 0.5 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/21 10:11 300km/秒の遅い太陽風になっています。磁気圏もとても穏やかです。
2008/ 7/22 08:55 セクター境界を越え、太陽風の速度が380km/秒に上がりました。これから高速風が始まりそうです。
2008/ 7/23 09:02 高速太陽風が到来しました。速度は600km/秒に上がっていますが、磁気圏はそれほど乱れていません。
2008/ 7/24 10:55 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発です。LASCO C3で、プレセペが見えています。
2008/ 7/25 09:22 太陽風の速度は、470km/秒に下がっています、高速風は終わりに近づいています。
最新のニュース

2008/ 7/26 10:22 更新
太陽風は通常の速度に戻りました。磁気圏活動も穏やかです。太陽は、無黒点が続いています。

担当 篠原

太陽風の速度はそのまま下がり、400km/秒と通常の速度に戻っています。
磁場強度は4nTに上がっていますが、こちらも普通の強さです。
今周期は、高速風は2日半ほどで終わりました。

高速風が終わり、磁気圏活動も静穏になっています。
AE指数には、小規模の変動が2つほどありますが、全体的には静穏です。


これから、静穏な期間が2週間近く続く可能性があります。
今日掲載の27日周期の図では、前周期は図の最後(7月7日)まで、太陽風は穏やかです。
この後もさらに、7月11日まで穏やかな状態が続いています。
今周期もこの変化が繰り返されるなら、8月7日頃まで静穏でしょう。

SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、目立ったコロナホールはなく、
このことからも、穏やかな太陽風が当分続きそうに思われます。
ただ、淡いコロナホールのような陰も多少見えるので、
太陽風の小さな乱れは来るかもしれません。


放射線帯の高エネルギー電子は、警戒レベルを保っています。
磁気圏が静穏になると、減少はとてもゆっくりになります。
こちらは、しばらくの間警戒状態が続くでしょう。

太陽は無黒点です。
STEREOの写真でも、明るい活動的な領域は見られず、
無黒点の状態が続きそうです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。26日9時(世界時26日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。