宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:22)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/25 --- ---
7/24 --- ---
7/23 --- ---

黒点  7/24 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:15 470 -0.1
-2 h 481 +0.7
-4 h 489 -1.6
-6 h 490 -0.7
-8 h 495 -0.1
-10 h 515 -1.8
-12 h 535 -2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -16 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -18 -/ -
-6 h -17 -/ -
-8 h -20 -/ -
-10 h -20 -/ -
-12 h -19 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
7/25 0.4 2x10^4
7/24 0.6 1x10^4
7/23 0.6 1x10^3
7/22 0.5 2x10^3
7/21 0.7 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/20 11:11 太陽風の速度は320km/秒に下がり、低速で穏やかです。
2008/ 7/21 10:11 300km/秒の遅い太陽風になっています。磁気圏もとても穏やかです。
2008/ 7/22 08:55 セクター境界を越え、太陽風の速度が380km/秒に上がりました。これから高速風が始まりそうです。
2008/ 7/23 09:02 高速太陽風が到来しました。速度は600km/秒に上がっていますが、磁気圏はそれほど乱れていません。
2008/ 7/24 10:55 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発です。LASCO C3で、プレセペが見えています。
最新のニュース

2008/ 7/25 09:22 更新
太陽風の速度は、470km/秒に下がっています、高速風は終わりに近づいています。

担当 篠原

昨日のお昼頃から、太陽風速度は低下を始め、
それまでの600km/秒から、24日23時(世界時24日14時)には500km/秒となりました。
そこで、速度の低下は一旦落ち着き、
現在は少し下がって、470km/秒とやや高速の状態です。

27日周期の図を見ると、600km/秒台の高速風領域は、
前周期よりも規模が小さくなっています。
そして、前周期は速度が一旦下がった後も、
500km/秒の高速風が2日ほど続いたのですが(6月29-30日)、
今回はどうなるでしょうか。
あっさりと下がってしまうかもしれません。

太陽風の磁場強度は、4nTから2nTへ弱まっています。


AE指数を見ると、磁気圏のオーロラ活動は、
速度が高かった前半は、500nTの中規模活動が発生していましたが、
速度が下がり、磁場も弱まった後半は、だいぶ静かになっています。
今後も、基本的に静穏な状態が続くと思われます。


この高速風が終わった後、太陽風は2週間くらい穏やかになりそうです。
前周期に見られた次の高速風の到来は7月12日で、これは、8月8日に相当します。

SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、
太陽の南北の中緯度あたりに、ぽつぽつと小さなコロナホールが見えています。
これらの影響で、3-5日後くらいに太陽風が少し乱れるかもしれません。
それでも、本格的な高速風にはならないでしょう。
太陽の東端にもコロナホールは見えず、当分穏やかな太陽風が続きそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、更に増加して、
10,000の警戒レベルに到達しています。
衛星の運用などでは注意が必要です。

太陽は無黒点で、とても静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。25日9時(世界時25日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。