宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/ 7/25 09:22 更新 太陽風の速度は、470km/秒に下がっています、高速風は終わりに近づいています。 担当 篠原 昨日のお昼頃から、太陽風速度は低下を始め、 それまでの600km/秒から、24日23時(世界時24日14時)には500km/秒となりました。 そこで、速度の低下は一旦落ち着き、 現在は少し下がって、470km/秒とやや高速の状態です。 27日周期の図を見ると、600km/秒台の高速風領域は、 前周期よりも規模が小さくなっています。 そして、前周期は速度が一旦下がった後も、 500km/秒の高速風が2日ほど続いたのですが(6月29-30日)、 今回はどうなるでしょうか。 あっさりと下がってしまうかもしれません。 太陽風の磁場強度は、4nTから2nTへ弱まっています。 AE指数を見ると、磁気圏のオーロラ活動は、 速度が高かった前半は、500nTの中規模活動が発生していましたが、 速度が下がり、磁場も弱まった後半は、だいぶ静かになっています。 今後も、基本的に静穏な状態が続くと思われます。 この高速風が終わった後、太陽風は2週間くらい穏やかになりそうです。 前周期に見られた次の高速風の到来は7月12日で、これは、8月8日に相当します。 SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、 太陽の南北の中緯度あたりに、ぽつぽつと小さなコロナホールが見えています。 これらの影響で、3-5日後くらいに太陽風が少し乱れるかもしれません。 それでも、本格的な高速風にはならないでしょう。 太陽の東端にもコロナホールは見えず、当分穏やかな太陽風が続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、更に増加して、 10,000の警戒レベルに到達しています。 衛星の運用などでは注意が必要です。 太陽は無黒点で、とても静穏です。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。25日9時(世界時25日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|