宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/24 --- ---
7/23 --- ---
7/22 --- ---

黒点  7/24 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 619 -0.7
-2 h 632 -2.0
-4 h 655 +1.1
-6 h 622 +1.4
-8 h 642 +0.3
-10 h 625 -0.7
-12 h 634 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -20 -/ -
-2 h -16 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -20 -/ -
-8 h -20 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
7/24 0.5 4x10^3
7/23 0.6 1x10^3
7/22 0.5 2x10^3
7/21 0.7 1x10^4
7/20 0.6 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/19 10:24 久しぶりに黒点が出現しました。太陽風は低速になり、磁気圏も静穏です。
2008/ 7/20 11:11 太陽風の速度は320km/秒に下がり、低速で穏やかです。
2008/ 7/21 10:11 300km/秒の遅い太陽風になっています。磁気圏もとても穏やかです。
2008/ 7/22 08:55 セクター境界を越え、太陽風の速度が380km/秒に上がりました。これから高速風が始まりそうです。
2008/ 7/23 09:02 高速太陽風が到来しました。速度は600km/秒に上がっていますが、磁気圏はそれほど乱れていません。
最新のニュース

2008/ 7/24 10:55 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発です。LASCO C3で、プレセペが見えています。

担当 篠原

SOHO衛星LACSO C3カメラの視野に、水星とプレセペ星団が見えて来ました。
水星は、これから視野を左へ横切って行きます。
一方、プレセぺ星団は、視野を右へ動いて行きます。

プレセペ星団は、5月のすばると同様、
毎年この時期にLASCOの視野を横切っていきます。
個人的には、風物詩として楽しみにしています。

プレセぺ星団の周囲に見える四角形は、かに座の中心、甲羅の部分です。
これからしばらく、宇宙望遠鏡で星座観望をお楽しみください。


太陽風は、600km/秒台の高速状態が続いています。
600km/秒から650km/秒の間で推移していて、かなり高めの速度を保っています。
一方、磁場強度は、6nTからゆっくりと4nTへと下がっています。
強度が下がって来たことから、高速風領域はピークを迎えていると考えられます。
今後は、太陽風の勢いは次第に弱まって行くでしょう。


磁気圏のオーロラ活動は、急に活発化しています。
AE指数では、500〜1000nTの中規模活動が一日中続いていて、なかなかにぎやかです。
シベリアの磁場データも、昨日の変化(右側3分の1)は、2日前の変化(図のまん中)よりも、
一段変化の幅が大きくなっています。
太陽風の速度が高く、-5nTの南向き磁場が頻発したことが影響しているのでしょう。

ただし、太陽風の磁場強度がゆっくりと下がっていますので、
今後の磁気圏活動は、次第に規模が小さくなって行くと思われます。


発生源のコロナホールの規模が小さかったことと、前周期の様子を勘案すると、
高速風は、これから後半に入って行くと思われます。
600km/秒台にあるもの今日までではないでしょうか。
そして、明日以降、速度は低下に向かうと予想されます。


放射線帯の高エネルギー電子は、増加していますが、変化の幅はそれほど大きくありません。
高速風が続いているので、もうしばらく注視してください。

太陽は無黒点です。
たいへん静穏な状態が続いています。




(c) SOHO (ESA & NASA)、宇宙天気ニュース(動画加工)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/24 01:13 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。