宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:02)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/23 --- ---
7/22 --- ---
7/21 --- ---

黒点  7/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:48 586 -0.9
-2 h 606 -3.4
-4 h 579 -2.5
-6 h 610 -0.2
-8 h 605 -2.7
-10 h 515 +3.2
-12 h 412 +2.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -18 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -4 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^2
7/23 0.5 1x10^3
7/22 0.5 2x10^3
7/21 0.7 1x10^4
7/20 0.6 1x10^4
7/19 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/18 09:00 太陽風の速度は460km/秒に下がりました。これから小さな速度の山が来るかもしれません。
2008/ 7/19 10:24 久しぶりに黒点が出現しました。太陽風は低速になり、磁気圏も静穏です。
2008/ 7/20 11:11 太陽風の速度は320km/秒に下がり、低速で穏やかです。
2008/ 7/21 10:11 300km/秒の遅い太陽風になっています。磁気圏もとても穏やかです。
2008/ 7/22 08:55 セクター境界を越え、太陽風の速度が380km/秒に上がりました。これから高速風が始まりそうです。
最新のニュース

2008/ 7/23 09:02 更新
高速太陽風が到来しました。速度は600km/秒に上がっていますが、磁気圏はそれほど乱れていません。

担当 篠原

コロナホールによる高速の太陽風がやって来ました。
昨夜、22日21時(世界時22日12時)から、
太陽風の速度は、500km/秒、600km/秒と、2段階で上昇しています。
現在も、600km/秒を前後しながら、高速状態が続いています。

速度の上昇に先立って、太陽風の磁場強度は10nTまで強まりました。
速度が上がった現在も、磁場強度は弱まっていません。
5〜10nTの間で変化しています。
このことから、高速風は引き続き600km/秒台を保ちそうです。

太陽風の速度は上がりましたが、磁気圏活動はあまり強まっていません。
AE指数で300nTの小規模変動が、連続して発生している程度です。
ACEの図を見ると、-5nTくらいの南向き磁場が現れているのですが、
それほどの活動にはつながっていません。


27日周期の図を見ると、高速太陽風は、前周期より半日ほど早まっています。
高速風は、これから2〜3日程度続くのではないでしょうか。
前周期は、その後も500km/秒の太陽風が2日ほど続きました。
今回も同様に後に残るのかどうか、注目しています。

その後は、10日くらいにわたって、静穏な状態が続きます。
SOHO EIT195の写真でも、太陽の東半分(左側)には、
次のコロナホールは見られません。


放射線帯高エネルギー電子は、
太陽風の乱れが始まって、ややレベルを下げています。
この後増加に転じる可能性がありますので、今後の変化に注目してください。

太陽は無黒点です。
また無黒点の日が長く続くのでしょうか。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。23日8時半(世界時22日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。