宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:11)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/20 --- ---
7/19 --- ---
7/18 --- ---

黒点  7/20 (NOAA)
磁場 フレア
1000 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:03 313 +0.2
-2 h 315 -0.5
-4 h 310 +0.0
-6 h 313 +0.8
-8 h 309 +2.1
-10 h 310 +1.1
-12 h 322 +0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -11 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -10 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
7/20 0.5 1x10^4
7/19 0.5 1x10^4
7/18 0.6 2x10^4
7/17 0.4 1x10^4
7/16 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/15 09:20 太陽風は、700km/秒近い高速状態が続いています。これから、ゆっくりと低下に向かうでしょう。
2008/ 7/16 09:04 高速太陽風は後半に入り、速度が下がり始めました。もうしばらく高速状態が続くでしょう。
2008/ 7/17 09:11 太陽風の速度は、500km/秒近くまで下がって来ました。小規模の磁気圏が続いています。
2008/ 7/18 09:00 太陽風の速度は460km/秒に下がりました。これから小さな速度の山が来るかもしれません。
2008/ 7/19 10:24 久しぶりに黒点が出現しました。太陽風は低速になり、磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2008/ 7/20 11:11 更新
太陽風の速度は320km/秒に下がり、低速で穏やかです。

担当 篠原

太陽風は、速度が320km/秒まで下がっています。
かなり低速の状態です。
前の周期に見られた速度の山は、完全に消え、穏やかな太陽風が続いています。
コロナホールとしては、今周期の方が前周期よりもはっきりしていたのですが、
地球へは、影響が及ばなくなってしまったようです。

磁場強度は4nTに少し上がり、通常の強度にもどっています。

地球の磁気圏はとても穏やかです。
AE指数には、ほとんど変化が見られません。


この穏やかな状態は、2日ほど続くでしょう。
太陽の中心には、次の高速風をもたらすコロナホールが見えています。
昨日、中心線に達して、地球方向へ噴き出した高速の太陽風が、
こちらへ向かっているところです。
高速風は、3日程度で地球へ届きます。
従って、到来の予想が明後日頃となるのです。

前周期の高速風は、6月25日から始まっています。
最高速度は650km/秒で、高速状態は6日間ほど続いています。


放射線帯の高エネルギー電子は、警戒レベルを保っています。
このまま明後日まで高い状態が続きそうです。

太陽では、1000黒点群が中心やや南に見えています。
黒点は1つ見える程度で、太陽の活動は静穏です。



SOHOによる太陽の可視光写真。太陽の南(下)寄りに、1000黒点群があります。20日9時(世界時20日0時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/20 01:25 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。