宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:24)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/19 --- ---
7/18 --- ---
7/17 --- ---

黒点  7/19 (NOAA)
磁場 フレア
1000 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:56 343 +1.3
-2 h 355 +1.6
-4 h 354 +1.3
-6 h 353 +0.7
-8 h 378 +0.1
-10 h 388 +0.0
-12 h 415 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -10 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
7/19 0.4 1x10^4
7/18 0.6 2x10^4
7/17 0.4 1x10^4
7/16 0.5 2x10^4
7/15 0.7 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/14 09:14 高速太陽風は、速度が700km/秒に上がっています。磁気圏活動も続いています。
2008/ 7/15 09:20 太陽風は、700km/秒近い高速状態が続いています。これから、ゆっくりと低下に向かうでしょう。
2008/ 7/16 09:04 高速太陽風は後半に入り、速度が下がり始めました。もうしばらく高速状態が続くでしょう。
2008/ 7/17 09:11 太陽風の速度は、500km/秒近くまで下がって来ました。小規模の磁気圏が続いています。
2008/ 7/18 09:00 太陽風の速度は460km/秒に下がりました。これから小さな速度の山が来るかもしれません。
最新のニュース

2008/ 7/19 10:24 更新
久しぶりに黒点が出現しました。太陽風は低速になり、磁気圏も静穏です。

担当 篠原

太陽の南東(左下)寄りに、小さな黒点が出現しました。
NOAAの群番号でちょうど1000番の黒点群です。
ただし、この群番号は、2002年6月に10000に達していて、
以降、10000を省略した数字を記すことが多くなっています。
ですので、今回の黒点群も、正確な番号は11000番です。

1枚めに掲載している、SOHOの可視光写真を見てください。
点がひとつだけの、とても小さな黒点群です。
分かりにくいでしょうから、2枚目の磁場写真も見てください。
こちらを見ると、[白 黒]とならんだ、磁場の強まりがはっきり分かります。

磁場の極性は、これまでの活動周期、第23期の性質です。
出現した場所も、南半球の低緯度(-10度ほど)で、
前の周期に属する黒点群と考えられます。

黒点の出現は6月22日以来です。
無黒点の日は25日間にわたって続きました。


太陽風は、どんどん速度が下がっています。
一気に340km/秒まで下がり、低速の太陽風に変わっています。
磁場強度も3nTを前後する程度で、穏やかな状態です。

SOHO EIT195に見えていた、細長いコロナホールの影響は、
今のところ、全く見られません。
このまま静かに過ぎて行くのか、これから多少の乱れがやってくるのか、
もうしばらく注目してください。

速度は下がっていますが、ACEの図の前半で、
磁場南北成分が、振幅は小さいもののずっと南向きになっていました。
このため、AE指数で300nTほどの小規模変動が発生しています。

南向きが終わった後半は、AE指数も静穏に変わっています。

SOHO EIT195では、次のコロナホールが太陽の中心に達しています。
これから3日間のカウントダウンです。
22日くらいから次の太陽風の乱れが始まるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、ぎりぎりで警戒レベルを保っています。
減少はゆっくりです。
警戒状態はもうしばらく続きます。



SOHOによる太陽の可視光写真。太陽の南東(左下)寄りに、黒点が現れています。18日23時半(世界時18日14時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。黒点のある場所に磁場の強まりが見えます。19日0時(世界時18日15時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/18 23:48 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。