宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:11)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/17 --- ---
7/16 --- ---
7/15 --- ---

黒点  7/16 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:00 520 -1.3
-2 h 524 -1.1
-4 h 540 -1.6
-6 h 538 -0.6
-8 h 540 -0.6
-10 h 562 +1.8
-12 h 569 +1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -18 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
7/17 0.4 1x10^4
7/16 0.5 2x10^4
7/15 0.7 2x10^4
7/14 0.5 8x10^3
7/13 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/12 11:06 太陽風に変化が始まりました。これから、更に速度が上昇するでしょう。
2008/ 7/13 10:14 太陽風の速度は、600km/秒台へ上昇しています。磁気圏も活動的になっています。
2008/ 7/14 09:14 高速太陽風は、速度が700km/秒に上がっています。磁気圏活動も続いています。
2008/ 7/15 09:20 太陽風は、700km/秒近い高速状態が続いています。これから、ゆっくりと低下に向かうでしょう。
2008/ 7/16 09:04 高速太陽風は後半に入り、速度が下がり始めました。もうしばらく高速状態が続くでしょう。
最新のニュース

2008/ 7/17 09:11 更新
太陽風の速度は、500km/秒近くまで下がって来ました。小規模の磁気圏が続いています。

担当 篠原

太陽風の速度は、ゆっくりと下がっています。
昨日は550-600km/秒程度でしたが、現在は520km/秒に下がっています。
磁場強度は、3nTに弱まったままです。
高速太陽風は、終盤の雰囲気です。

磁気圏では、小規模のオーロラ活動が断続的に発生しています。
AE指数で、300nTほどの変動が、数時間おきに起こっています。
シベリア磁場データを見ると、3日前は変動幅が大きかったのですが、
後の2日間は変化が小さくなっています。
高速風の弱まりとともに、磁気圏が次第に穏やかになっている様子が分かります。


さて、今後の展開ですが、
27日周期の図を見ると、前周期の6月20日に、小さな高速風の山が来ています。
この回帰があるとすると、今日になります。

一方、SOHO EIT195では、太陽の中心やや南(下)に、細長いコロナホールが見えています。
このコロナホールの位置は、太陽の中心線をやや過ぎた程度で、
地球への影響開始位置までは、もう2日ほどかかりそうです。
このコロナホールは、前周期には見られず、太陽が1回転する間に現れたものです。

この2つの状況から、太陽風の速度が、
もう一度盛り上がる可能性があると考えているのですが、
それは、今日になるのでしょうか、もう少し遅れるのでしょうか、注目してください。

SOHO EIT195には、東側(左側)に、次のコロナホールが見えています。
こちらは、6日後くらいから地球に影響を及ぼすでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、10,000の警戒レベルを保っています。
引き続き注意が必要です。

太陽は無黒点の状態が続いています。
6月23日以降、24日間にわたって黒点がありません。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/16 23:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。