宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:20)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/15 --- ---
7/14 --- ---
7/13 --- ---

黒点  7/14 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:15 661 -0.7
-2 h 654 -0.4
-4 h 666 +0.9
-6 h 689 +1.5
-8 h 677 +0.7
-10 h 690 -2.4
-12 h 679 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -15 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
7/15 0.5 2x10^4
7/14 0.5 8x10^3
7/13 0.6 2x10^3
7/12 0.5 9x10^1
7/11 0.5 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/10 08:50 低速で穏やかな太陽風が続いています。明日以降、高速風が始まりそうです。
2008/ 7/11 08:52 340km/秒の低速の太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/ 7/12 11:06 太陽風に変化が始まりました。これから、更に速度が上昇するでしょう。
2008/ 7/13 10:14 太陽風の速度は、600km/秒台へ上昇しています。磁気圏も活動的になっています。
2008/ 7/14 09:14 高速太陽風は、速度が700km/秒に上がっています。磁気圏活動も続いています。
最新のニュース

2008/ 7/15 09:20 更新
太陽風は、700km/秒近い高速状態が続いています。これから、ゆっくりと低下に向かうでしょう。

担当 篠原

650-700km/秒の高速太陽風が続いています。
前周期同様、このあたりが速度の一番高い領域になっている様です。

磁場強度は、大きな変化ではありませんが、3nTくらいに弱まってきました。
このため、高速風は後半へと入って行くでしょう。

磁気圏の活動は、小規模の活動が断続的に発生しています。
速度は高いものの、磁場強度が弱まり、南向き磁場が小さくなっているため、
磁気圏活動は小規模にとどまっているのでしょう。


SOHO EIT195を見ると、高速風をもたらしているコロナホールは、
どんどん太陽の西端へと移動しています。
コロナホールの後半(左側)は、南北へ分かれて伸びています。
分布としては、前周期(右の写真)と似ており、
今後の高速風も同様の変化をしそうです。

27日周期の図を参考にすると、高速風は今日から明日にかけて低下し、
明後日、少し盛り上がって、またすぐに下がるというような変化が見込まれます。

SOHO EIT195では、太陽の中心から東側にかけて、細いコロナホールが見えています。
明後日に見込まれる速度の小さな山は、このコロナホールと関係すると思われますが、
前周期と比べると、コロナホールの存在がはっきりとしています。
小さな速度の山は、前回よりもいくらか高まるかもしれません。


また、前周期のEIT195では、東端(左端)に明るい領域が見えています。
ここには、999黒点群がありました。
この群以来、太陽には黒点は現れていません。
約1回転分、無黒点が続いていることになります。
現在は明るい領域は見られませんから、無黒点はまだ続きそうです。

放射線帯の高エネルギー電子が増えて来ました。
10,000の警戒レベルに達しています。
衛星の運用などでは、注意が必要な状態です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/14 23:24 UT

6/17 22:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。