宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:14)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/13 --- ---
7/12 --- ---
7/11 --- ---

黒点  7/13 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 610 +0.3
-2 h 608 +1.6
-4 h 609 -1.4
-6 h 626 +0.0
-8 h 620 +0.9
-10 h 627 +0.4
-12 h 633 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -18 -/ -
-2 h -21 -/ -
-4 h -23 -/ -
-6 h -22 -/ -
-8 h -25 -/ -
-10 h -26 -/ -
-12 h -30 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
7/13 0.6 5x10^2
7/12 0.5 9x10^1
7/11 0.5 1x10^2
7/10 0.5 2x10^2
7/ 9 0.7 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/ 8 08:51 太陽風の速度は330km/秒に下がり、磁気圏もとても穏やかです。コロナホールがよく見えています。
2008/ 7/ 9 09:01 太陽風速度は300km/秒に下がり、かなりの低速風になっています。磁気圏はとても静かです。
2008/ 7/10 08:50 低速で穏やかな太陽風が続いています。明日以降、高速風が始まりそうです。
2008/ 7/11 08:52 340km/秒の低速の太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/ 7/12 11:06 太陽風に変化が始まりました。これから、更に速度が上昇するでしょう。
最新のニュース

2008/ 7/13 10:14 更新
太陽風の速度は、600km/秒台へ上昇しています。磁気圏も活動的になっています。

担当 篠原

昨日のニュースのすぐ後から、
太陽風磁場の南北成分が、南寄りに傾向が変わりました。
磁場強度が10nTを超える強さにあったため、
南向きの磁場は、-5〜-10nTと強めになりました。
その影響で、磁気圏活動が活発化し、
AE指数で500〜800nTの中規模変動が続いています(AEの図の前半)。

そして、昨夜、12日16時(世界時12日7時)から、速度が再び上昇を始め、
12日20時(世界時12日11時)には650km/秒近くまで上がりました。
現在はやや下がって、600km/秒くらいになっています。

ただし、速度が上がるとともに、磁場強度は急速に弱まり、
5nTレベルに落ち着いています。
南北成分も0nT付近に停滞し、磁気圏の活動は弱まっています。
速度が高いので、AE指数では200〜400nTの小規模活動は起こっていますが、
AE指数の後半は、前半と比べると穏やかな印象になっています。


SOHO EIT195を見ると、コロナホールの最も濃い部分は、
これから地球への影響開始位置に達します。
従って、速度はもう一段上昇する可能性があります。
27日周期の図を見ても、前周期の最高速度は6月17日に発生しており、
これは、今周期では、明日、7月14日に相当します。

太陽風の変化に対し、引き続き注意が必要でしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、
太陽風の速度の上昇によって、多少増加していますが、
まだ、たいしたレベルではありません。
今後、更に増加する可能性があるので、注意が必要です。

太陽は黒点はなく、非常に静穏です。
無黒点の状態は、20日にわたって続いています。





SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/13 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。