宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/12 --- ---
7/11 --- ---
7/10 --- ---

黒点  7/12 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:02 480 -3.1
-2 h 468 +12.6
-4 h 458 +2.1
-6 h 444 +1.1
-8 h 423 +6.4
-10 h 428 +3.5
-12 h 418 +6.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -7 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -6 -/ -
-8 h -7 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
7/12 0.5 4x10^1
7/11 0.5 1x10^2
7/10 0.5 2x10^2
7/ 9 0.7 2x10^2
7/ 8 0.6 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/ 7 08:58 太陽風の速度は下がり、低速風になっています。太陽黒点の変化をまとめてみました。
2008/ 7/ 8 08:51 太陽風の速度は330km/秒に下がり、磁気圏もとても穏やかです。コロナホールがよく見えています。
2008/ 7/ 9 09:01 太陽風速度は300km/秒に下がり、かなりの低速風になっています。磁気圏はとても静かです。
2008/ 7/10 08:50 低速で穏やかな太陽風が続いています。明日以降、高速風が始まりそうです。
2008/ 7/11 08:52 340km/秒の低速の太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。
最新のニュース

2008/ 7/12 11:06 更新
太陽風に変化が始まりました。これから、更に速度が上昇するでしょう。

担当 篠原

太陽風の乱れが始まりました。
しかし、その変化はゆっくりです。
太陽風の速度は、昨日のニュース以降、じわじわと上昇を始め、
350km/秒から、現在は480km/秒に上がっています。
また、磁場強度も、5nTから15nT近くまで上がっています。

27日周期の図を見て下さい。
前周期(6月14日)は、比較的短時間に磁場、速度の乱れが始まりましたが、
今回(7月11日)は、ゆっくりと立ち上がっています。

SOHO EIT195の太陽コロナ写真では、コロナホールがゆっくりと西へ移動し、
最も濃く広い部分が、地球への影響開始位置に近づいています。
高速太陽風の本番は、これからです。
今日、明日に、一層の速度上昇が見られると予想されます。


太陽風の乱れが始まりましたが、現在の磁気圏は静穏です。
これは、速度がまだあまり上がっていないこともありますが、
磁場が北向き傾向になっているためです。
ACEの図の赤線は、ずっとプラス側(北向き)に偏っています。

しかし、磁場の向きは比較的簡単に切り替わります。
現在、磁場強度が10nTを超えて強まっているので、
今後、南寄りに傾向が変わって磁気圏を活動的にする可能性があります。
速度の上昇とともに、磁場の様子にも注意が必要です。

高速太陽風は、1週間程度続くでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、現在はかなり低いレベルです。
しかし、高速風の中盤頃から、大きく上昇する可能性があります。
今後の変化に注目してください。

太陽は非常に穏やかです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。12日10時(世界時12日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。