宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:05)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 1 --- ---
6/30 --- ---
6/29 --- ---

黒点  6/30 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:48 465 -1.0
-2 h 470 +1.6
-4 h 467 -0.0
-6 h 476 -1.4
-8 h 479 -1.3
-10 h 482 -2.1
-12 h 474 -2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -13 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -8 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^2
7/ 1 0.6 8x10^2
6/30 0.6 3x10^3
6/29 0.6 2x10^3
6/28 0.5 2x10^3
6/27 0.6 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/26 09:06 太陽風の速度が上昇を始めました。500km/秒を超えています。磁気圏活動も活発化しそうです。
2008/ 6/27 09:04 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発化しています。金星がLASCO C3から去りつつあります。
2008/ 6/28 10:06 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発です。
2008/ 6/29 11:15 太陽風の速度は500km/秒を割りました。高速太陽風は終わりに向かっています。
2008/ 6/30 11:44 太陽風はやや高めの速度で安定しています(470km/秒)。明日以降、通常の速度へ戻るでしょう。
最新のニュース

2008/ 7/ 1 09:05 更新
400km/秒台後半のやや速い太陽風が続いています。今後、低速風へ変わって行くでしょう。

担当 篠原

やや高速の太陽風が、安定して続いています。
速度は、480km/秒から、ゆっくりと460km/秒に下がりつつあります。
磁場強度は2-4nTと、こちらはやや弱めです。

27日周期の図を見ると、高速風の山が通り過ぎた後、
29日、30日と2日間にわたって、500km/秒弱の速度が安定して続いています。
前周期は、6月2日くらいから速度が下がり始め、低速風へと移行しました。
今周期も、今日以降同様の経過をたどると思われます。


磁気圏活動は、AE指数で200-300nTの小さな活動が見られる程度です。
速度が400km/秒台後半であること、磁場強度も弱めになっているため、
この程度の活動になっているのでしょう。
それでも、発生が続いているのは、太陽風の磁場が南寄りの傾向になっているためです。

今後、太陽風の速度が下がるとともに、磁気圏はより静穏になるでしょう。


SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見ると、
コロナホールが、太陽の中心から北極に向かって伸びています。
昨日はとても淡く見えたのですが、
太陽の中心に来たため、今日はだいぶ見やすくなっています。
この様子だと、3日後の7月4日くらいから、太陽風に影響が見られそうです。
前周期は、500km/秒の風が2日続くという変化でした(6月7-8日)。
今回も、同程度ではないかと思います。


太陽は、今日も無黒点です。
新しい領域が上がって来る様子もなく、穏やかな状態が続きます。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。1日8時半(世界時30日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。