宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:15)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/29 --- ---
6/28 --- ---
6/27 --- ---

黒点  6/29 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:07 479 -2.6
-2 h 491 +0.4
-4 h 505 +1.0
-6 h 537 -2.6
-8 h 537 -3.1
-10 h 557 -1.4
-12 h 575 -2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -14 -1/ 7
-2 h -15 9/ 14
-4 h -16 17/ 3
-6 h -15 15/ 4
-8 h -15 15/ 4
-10 h -17 12/ 5
-12 h -15 12/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
6/29 0.5 2x10^3
6/28 0.5 2x10^3
6/27 0.6 1x10^3
6/26 0.7 1x10^2
6/25 0.7 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/24 09:00 太陽風は低速になり、磁気圏も穏やかです。太陽は無黒点になりました。
2008/ 6/25 09:16 太陽風の磁場、密度が上昇し、高速風が近づいています。これから、磁気圏活動も活発化しそうです。
2008/ 6/26 09:06 太陽風の速度が上昇を始めました。500km/秒を超えています。磁気圏活動も活発化しそうです。
2008/ 6/27 09:04 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発化しています。金星がLASCO C3から去りつつあります。
2008/ 6/28 10:06 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発です。
最新のニュース

2008/ 6/29 11:15 更新
太陽風の速度は500km/秒を割りました。高速太陽風は終わりに向かっています。

担当 篠原

太陽風は、昨日の夕方くらいまで600km/秒を保っていましたが、
その後低下を始め、半日ほどで500km/秒を割るくらいまで下がりました。
現在の速度は、480km/秒。
この後も、速度は低下に向かって行くでしょう。

磁気圏活動は、AE指数で、200〜300nTくらいの小規模変動が発生しています。
数時間おきに、発生が続いています。
太陽風磁場が、-2nT程度ですが南向きになっていることが影響しているのでしょう。

今後は、速度が下がって行くに従い、磁気圏活動は静穏になるでしょう。


27日周期の図を見ると、前周期は、もう2日ほど500km/秒台の高速風が続きました。
今回、このまま速度が下がって行くのか、もうしばらく粘るのか、
ACEのデータに注目したいところです。

いずれにせよ、基本的には静穏な状態へと向かっています。
そして、次の擾乱要因は、6月6日に見られた、小規模の太陽風の乱れの回帰です。
7月3日頃になるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、ほとんど変化がありません。
今回は、今後増加することはないでしょう。

太陽は黒点はなく、とても静かです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

6/28 23:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。