宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/28 --- ---
6/27 --- ---
6/26 --- ---

黒点  6/27 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:03 619 +2.5
-2 h 589 +2.7
-4 h 586 +1.4
-6 h 618 +2.0
-8 h 625 +2.3
-10 h 628 -1.9
-12 h 609 +2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -6 6/ 5
-2 h -7 13/ 5
-4 h -7 9/ 3
-6 h -10 7/ 4
-8 h -13 6/ 5
-10 h -8 10/ 7
-12 h -13 8/ 10

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
6/28 0.5 2x10^3
6/27 0.6 1x10^3
6/26 0.7 1x10^2
6/25 0.7 3x10^3
6/24 0.8 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/23 09:13 太陽風は通常の状態に戻りました。磁気圏もとても穏やかです。明日以降、高速風の回帰が予想されます。
2008/ 6/24 09:00 太陽風は低速になり、磁気圏も穏やかです。太陽は無黒点になりました。
2008/ 6/25 09:16 太陽風の磁場、密度が上昇し、高速風が近づいています。これから、磁気圏活動も活発化しそうです。
2008/ 6/26 09:06 太陽風の速度が上昇を始めました。500km/秒を超えています。磁気圏活動も活発化しそうです。
2008/ 6/27 09:04 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発化しています。金星がLASCO C3から去りつつあります。
最新のニュース

2008/ 6/28 10:06 更新
600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発です。

担当 篠原

最近の太陽は、黒点もあまり出現せず、
現れても赤道近くの、23活動周期(前の周期)の性質を持ったものが続いています。

今日の1枚目の写真は、SOHO衛星による太陽の磁場分布です。
北半球の中緯度付近に、とても小さいですが、磁場が強まった領域が2カ所ほど現れています。
2枚目の写真は、SOHO EIT195の太陽コロナです。
こちらの写真では、小さく光っている部分にあたります。

磁場の写真に戻ると、2つの領域は、[白 黒]の順番に並んでいます。
磁石の極性としては[N S]の順番です。
これは、次にやって来る24活動周期の性質です(参考記事)。
黒点にはなっていませんが、新しい太陽がちらっと姿を現した様です。

7月に入った頃に、2008年前半までの太陽活動の様子をまとめてみようと思います。
しばらくお待ちください。


高速の太陽風が続いています。
速度は、600km/秒を前後していて、しっかりと高速状態が続いています。

一方、磁場強度は、4nTを切りそうな雰囲気です。
高速風は後半へ移りつつある様です。


磁気圏の活動は、規模が小さくなったものの、
AE指数で500nTの変化が続いています。
変化は連続していて、頻度は高く、
アラスカの空が暗ければ、オーロラがきれいに見えていたでしょう。

高速風は、今日いっぱいくらいで600km/秒を割り、次第に終盤に向かうと思われます。
前周期の変化を参考にすると、高速風はあと3日程度ではないでしょうか。


放射線帯高エネルギー電子は、1000くらいに上昇していますが、
増え方に勢いはなく、今回は警戒レベルに達することはなさそうです。

太陽は今日も無黒点です。



SOHO MDIによる、太陽面の磁場の様子。北半球に磁場の強い部分が2か所見えています。28日2時半(世界時27日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


OHO EIT195による、太陽コロナの様子。28日2時半(世界時27日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。