宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:44)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/30 --- ---
6/29 --- ---
6/28 --- ---

黒点  6/30 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:37 480 -0.2
-2 h 497 +0.5
-4 h 482 -0.4
-6 h 472 -4.3
-8 h 476 +0.4
-10 h 483 +2.0
-12 h 465 -1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -19 -/ -
-2 h -21 -/ -
-4 h -22 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
6/30 0.5 3x10^3
6/29 0.6 2x10^3
6/28 0.5 2x10^3
6/27 0.6 1x10^3
6/26 0.7 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/25 09:16 太陽風の磁場、密度が上昇し、高速風が近づいています。これから、磁気圏活動も活発化しそうです。
2008/ 6/26 09:06 太陽風の速度が上昇を始めました。500km/秒を超えています。磁気圏活動も活発化しそうです。
2008/ 6/27 09:04 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発化しています。金星がLASCO C3から去りつつあります。
2008/ 6/28 10:06 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発です。
2008/ 6/29 11:15 太陽風の速度は500km/秒を割りました。高速太陽風は終わりに向かっています。
最新のニュース

2008/ 6/30 11:44 更新
太陽風はやや高めの速度で安定しています(470km/秒)。明日以降、通常の速度へ戻るでしょう。

担当 篠原

太陽風の速度は、470km/秒前後で安定しています。
やや高速という速度です。

一昨日から昨日にかけて、太陽風の速度は600km/秒から500km/秒へと下がりましたが、
500km/秒を割ったところで低下が止まり、安定した状態になっています。
磁場強度は5nTで、こちらも安定しています。

磁気圏活動は、太陽風の南向き磁場がやや強まった今日未明に、
AE指数で600nTの中規模活動が発生しています(図の後半)。


この様子だと、太陽風は、今日いっぱいはやや高めの速度が続きそうです。
27日周期の図の、前周期と似た変化をするのではないでしょうか。
すると、明日くらいに通常の速度に戻り、その後、低速風へ移りそうです。

また、27日周期の図では、6月7日頃から小規模の高速風が来ています。
これは、太陽に弱いコロナホールがあったためです。
SOHO EIT195の右の写真を見てください。
27日前の太陽コロナです。
太陽の中心のやや北寄りに、淡いコロナホールの影が見えています。

EIT195の左の写真は、現在の太陽コロナです。
この写真によると、コロナホールは更に淡くなり、見にくくなっています。
すると、太陽風への影響も弱まっている可能性があります。
今周期は、高速風は一段と小さくなっているかもしれません。


放射線帯高エネルギー電子は、目立った変化をしていません。

太陽は無黒点です。
X線のグラフも全く変化がありません。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

6/29 23:36 UT

6/ 2 23:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。