宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:04)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/27 --- ---
6/26 --- ---
6/25 --- ---

黒点  6/26 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:45 621 +0.7
-2 h 626 +3.4
-4 h 620 +1.0
-6 h 626 +2.0
-8 h 627 +0.3
-10 h 630 -0.6
-12 h 639 +2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -7 10/ 9
-2 h -5 10/ 9
-4 h -7 18/ 6
-6 h -11 16/ 7
-8 h -12 9/ 6
-10 h -11 10/ 14
-12 h -14 -3/ 22

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
6/27 0.5 3x10^2
6/26 0.7 1x10^2
6/25 0.7 3x10^3
6/24 0.8 2x10^3
6/23 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/22 11:53 太陽風の速度は低下して、高速風は終わりつつあります(450km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2008/ 6/23 09:13 太陽風は通常の状態に戻りました。磁気圏もとても穏やかです。明日以降、高速風の回帰が予想されます。
2008/ 6/24 09:00 太陽風は低速になり、磁気圏も穏やかです。太陽は無黒点になりました。
2008/ 6/25 09:16 太陽風の磁場、密度が上昇し、高速風が近づいています。これから、磁気圏活動も活発化しそうです。
2008/ 6/26 09:06 太陽風の速度が上昇を始めました。500km/秒を超えています。磁気圏活動も活発化しそうです。
最新のニュース

2008/ 6/27 09:04 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏活動も活発化しています。金星がLASCO C3から去りつつあります。

担当 篠原

SOHO LASCO C3の視野を横切っていた金星が、次第に東の端に近づいて来ました。
5月12日に、視野に見えて来たことをお伝えして以来、1ヶ月半をかけてここまで移動しました。
もうしばらくすると、左へ外れて行きます。
最後の姿をお楽しみください。


太陽風の速度は、600〜650km/秒へ上昇しています。
前周期と同程度の高速風になりました。
磁場強度は、ゆっくりと弱まる傾向が見えますが、まだ5nTを保っています。
高速風領域としては、勢いの盛んな中盤を迎えていると思われます。

ACEの図の磁場データは、縦軸が±15nTの幅になっているため、
変化が小さく見えてしまっています。
そのため、南北成分(赤線)は小さく振れている様に感じますが、
図の前半では、-5nT程度の十分な強さの南向きが頻繁に発生しています。
このため、磁気圏活動は活発化して、
AE指数で500nTから1000nTを超えるの中規模のオーロラ活動が、連続的に発生しています。

図の後半は、磁場の南北成分がどちらかというと北寄りに変わり、
磁気圏はやや穏やかになっています。


高速風は、今日明日と現状程度の高い速度を保つと思われます。
磁気圏も引き続き活動的な状態が続くでしょう。
ただし、磁場強度は次第に下がってくるので、活動の規模は次第に弱まって行きます。

SOHO EIT195を見てください。
コロナホールはかなり淡いのですが、分布の全体が西半球(右半分)に移動しています。
3日くらいすると、コロナホールの影響は弱まって来るでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、現在はほとんど上昇していません。
高速風は続いているので、もうしばらく注視する必要があるでしょう。

太陽は無黒点で、とても穏やかです。



SOHO LASCO C3の視野を、金星が通過中です。だいぶ東側に移動しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。27日9時(世界時27日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。