宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 6/26 09:06 更新 太陽風の速度が上昇を始めました。500km/秒を超えています。磁気圏活動も活発化しそうです。 担当 篠原 昨日、太陽風の磁場、密度に変化が始まって、1日ほど経った今日未明、 26日2時(世界時25日17時)頃からようやく速度が上昇を始めました。 今日の1枚目の図は、ACEの1週間の変化です。 前半に、前の高速風の変化が見えています。 図のまん中から速度が下がり、24日の終わり頃に(図は世界時です)、 磁場強度(白線)、密度(橙色線)の上昇が起こっています。 しかし、速度(黄色)の変化は小幅のままで、400km/秒と通常の速度レベルに上がった程度でした。 それから1日ほど経過して、25日の終わり頃に、ようやく速度の本格的な上昇が始まりました。 現在、500km/秒を超えたところです。 磁場強度は、この速度上昇に伴って再び強まり、最大で15nT近くまで上がっています。 現在も磁場強度は10nTを保っています。 従って、太陽風の速度は引き続き上昇すると思われます。 前周期同様、600km/秒台まで上がるのではないでしょうか。 磁気圏活動は、AE指数の前半で中規模の変化が見られています。 昨日のニュースに書きましたが、-5nTの強めの南向き磁場が続いたためです。 太陽風の速度が遅かったので、磁気圏の乱れの規模はそれほど大きくなりませんでした。 その後、磁場の南北成分が小さくなって、磁気圏も穏やかになりましたが、 速度が上がり始めた頃から、磁場が南北に大きく変動する様になっています。 速度が高まっていることもあり、今後、磁気圏活動が活発化する可能性があります。 SOHO EIT195を見ると、コロナホールは、とても淡いのですが、 太陽の北半球側に分布するものと、南半球、さらに南極へ続くものが見えている様です。 高速風は、前回同様5日程度は続きそうに思われます。 放射線帯高エネルギー電子は、磁気圏の乱れのために大きく下がっています。 高速風が始まったことで、これから上昇に転じる可能性があるので、 今後の変化に注目してください。 太陽はとても穏やかです。 黒点はありません。 ACE衛星による1週間の太陽風データ。磁場、密度が高まって(25日)、1日経って速度が上がり始めました。 (c) NOAA/SWPC SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。26日9時(世界時26日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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