宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:16)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/25 --- ---
6/24 --- ---
6/23 --- ---

黒点  6/24 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:08 360 -6.1
-2 h 344 -2.5
-4 h 340 +0.2
-6 h 319 +1.6
-8 h 325 -0.9
-10 h 323 -1.6
-12 h 325 +0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -13 21/ 12
-2 h -9 27/ 8
-4 h -12 19/ 3
-6 h -14 17/ 2
-8 h -14 15/ 3
-10 h -12 13/ 2
-12 h -12 13/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
6/25 0.5 3x10^3
6/24 0.8 2x10^3
6/23 0.6 2x10^3
6/22 0.6 2x10^3
6/21 0.6 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/20 08:00 太陽風の速度は400km/秒台に下がり、高速風は終わりつつあります。
2008/ 6/21 10:48 550km/秒前後の高速太陽風が続いています。磁気圏活動もやや活発になりました。
2008/ 6/22 11:53 太陽風の速度は低下して、高速風は終わりつつあります(450km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2008/ 6/23 09:13 太陽風は通常の状態に戻りました。磁気圏もとても穏やかです。明日以降、高速風の回帰が予想されます。
2008/ 6/24 09:00 太陽風は低速になり、磁気圏も穏やかです。太陽は無黒点になりました。
最新のニュース

2008/ 6/25 09:16 更新
太陽風の磁場、密度が上昇し、高速風が近づいています。これから、磁気圏活動も活発化しそうです。

担当 篠原

ACE衛星が、太陽風の変化をとらえています。
今朝、25日4時(世界時14日19時)頃より、
太陽風の磁場強度とプラズマ密度が上昇を始めました。
5時間後の現在、磁場強度は3nTから10nTへ、
密度は1個/cm^3から10個/cm^3へそれぞれ増加しています。
高速太陽風の領域が近づいていることを示しています。

太陽風の速度は、今朝、320km/秒まで下がり、そこから360km/秒まで上がっています。
グラフでは、縦軸の関係で大きく増加しているように見えますが、
変化幅はまだとても小さく、速度としても低速風です。
これから引き続いて速度が上昇し、高速風が始まるでしょう。


27日周期の図を見ると、速度変化の始まりは1日ほど遅くなりました。
前周期も、本格的に速度が上がったのは5月30日からです。
これは、今周期では明日、6月26日に相当します。

SOHO EIT195を見ると、太陽の中心付近に見えているコロナホールは、
もう少しで地球への影響開始位置に届きそうです。
今日のところは500km/秒くらいまで上がり、
その後、もう一段速度が上がるという変化をするかもしれません。


ここまでの磁気圏活動は、速度が遅いこともありとても静穏です。
現在、磁場強度が強まっており、南向き磁場が-5nTを超えて強まっています。
このため、今後は中小規模の磁気圏活動が発生すると思われます。
速度が500km/秒を超える様になると、影響も一段大きくなって来ます。

高速太陽風は5〜6日くらいの規模で続く可能性があります。


放射線帯の高エネルギー電子は、太陽風の変化を受けて、一段大きく下げています。
今後、高速風がやって来て、増加を始めることになるでしょう。
変化に注意して下さい。

太陽は無黒点で、とても静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。25日9時(世界時25日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。