宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:25)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/18 --- ---
6/17 --- ---
6/16 --- ---

黒点  6/17 (NOAA)
磁場 フレア
0999 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:19 655 -2.4
-2 h 654 -0.8
-4 h 667 +0.5
-6 h 668 +0.0
-8 h 676 -0.3
-10 h 673 -1.0
-12 h 703 +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -16 -14/ 23
-2 h -16 7/ 4
-4 h -17 8/ 6
-6 h -18 12/ 4
-8 h -17 8/ 9
-10 h -17 3/ 5
-12 h -17 3/ 14

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
6/18 0.5 2x10^4
6/17 0.5 7x10^3
6/16 0.6 3x10^3
6/15 0.7 4x10^2
6/14 0.6 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/13 10:23 太陽風の速度は300km/秒で安定し、低速状態が続いています。磁気圏もとても穏やかです。
2008/ 6/14 11:14 太陽風速度は低速で、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/ 6/15 11:35 高速の太陽風が始まりました(600km/秒)。強い南向き磁場の影響で、強いオーロラ活動も発生しています。
2008/ 6/16 10:29 600km/秒台の高速太陽風が続いています。小規模の磁気嵐が発生しました。
2008/ 6/17 08:03 太陽風の速度は650-700km/秒に上昇しています。小さな黒点群が現れました。
最新のニュース

2008/ 6/18 09:25 更新
高速太陽風は後半に入り、速度は750km/秒から650km/秒へゆっくりと下がっています。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度は750km/秒まで上がりました。
17日12時(世界時17日3時)のことです。
そして、ここが速度のピークだったようです。
その後は速度がゆっくりと下がり、現在は650km/秒に下がっています。
しかし、速度としては依然かなり高速です。

速度がピークを迎えるとともに、磁場強度も3nTへ弱まりつつあります。
このことから、高速太陽風領域は後半へ入ったようです。

磁気圏活動は、規模が小さくなって来ています。
AEの図では、最初に700nTの中規模変化があり、
その後は、500nT、300nTと変動は続くものの、大きさは弱まっています。
速度が下がりつつあることと、
磁場強度が弱まり、南向きの振れ幅が小さくなっていること
などが影響しているのでしょう。


SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、コロナホールはだいぶ西に移動しています。
明日には、最後尾が地球への影響開始位置に達するでしょう。
こちらから見ても、高速風は後半に入っていることが想像できます。
今後も速度はゆっくりと下がり、
2〜3日程度で高速風領域を抜け出すのではないかと思われます。


放射線帯の高エネルギー電子は、
青線のGOES11が、警戒レベルである10,000の線に達しました。
衛星の運用では注意が必要でしょう。
明日には赤線のGOES12も警戒レベルに達する可能性があります。
引き続き増加に注意してください。

太陽では、東側(左側)に999黒点群が小さく見えています。
フレア活動などはなく、太陽は穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

6/17 22:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。