宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 6/15 11:35 更新 高速の太陽風が始まりました(600km/秒)。強い南向き磁場の影響で、強いオーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 太陽風の乱れがやって来ました。 と言っても、昨日のニュースの直後ではなく、昨夜遅くになってからです。 昨日のニュースの頃の磁場の強まりは、高速風の始まりではなく、 そのまま、300km/秒程度の遅い太陽風が続きました。 そして、昨夜、14日21時(世界時14日12時)に、 太陽風磁場のセクターが切り替わり(ACEの図の水色線の跳び) その頃から、本格的な乱れが始まりました。 初めに変化したのは、磁場でした。 強度が一気に15nT近くに上がり、その後も10〜15nTの範囲で強まった状態が続きました。 そして、プラズマの密度が10個/cm^3に増加。 続いて、速度が上昇を始め、6時間ほどで、15日7時(世界時14日22時)に600km/秒まで高まりました。 磁気圏の影響は、乱れの始まりでは、磁場が北寄りになっていたため、静かでしたが、 15日3時(世界時14日18時)頃から南にも大きく振れる様になり、 一時、-20nT近い強い南向きも発生しました。 この頃から、速度も高速になり、磁気圏への影響も一気に強まりました。 その結果、AE指数で最大1300nTに達する激しい変化が発生しています。 シベリアでも、西向きの強いオーロラ電流の変化が観測されています。 27日周期の図を見ると、高速風の始まりは、2日ほど早まりました。 コロナホールの広がりが、高速風領域の広がりをもたらしています。 現在の太陽風は、速度が600km/秒と高速になっていますが、 磁場強度は既に弱まり始め、5nT近くに下がっています。 このことから、速度の上昇は、一旦落ち着きそうです。 また、磁場強度が弱まったことから、強い南向きが発生する可能性もなくなり、 磁気圏の乱れも、今後は中規模程度にとどまると思われます。 SOHO EIT195では、コロナホールは、太陽の中心にどっかりと座っています。 ここからの速い太陽風が、地球に向かって飛び出しているところです。 高速風領域の主力は、まだこれからやって来ます。 高速風は、今後、5-6日程度続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、磁気圏の乱れを受けて、一気に数を減らしています。 しかし、この後、大きく増加すると思われますので、注意が必要です。 太陽は無黒点で、とても穏やかです。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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