宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 6/16 10:29 更新 600km/秒台の高速太陽風が続いています。小規模の磁気嵐が発生しました。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 昨日より、太陽風は600〜650km/秒の高い速度(ACEの黄色線)で安定しています。 太陽風の磁場強度(白線)は5nT前後を保っています。 強さとしては普通の状態です。 まだ弱まっていないので、高速風は中盤にあると思われます。 太陽風磁場の南北成分(赤線)は、+5nTから-5nTの間をゆっくりと変化しています。 速度が高まっていることもあり、 AE指数で500〜1000nTの中規模のオーロラ活動が頻繁に発生しています。 今日は、久しぶりに沖縄の磁場データを掲載しましょう。 図の中央、14日21時(世界時14日12時)の急な上昇が、今回の高速風の始まりを示しています。 その後、激しいオーロラ活動による上下動が見られ、 15日8時(世界時14日23時)頃から、大きくマイナスに振れています。 図の中の青の横線が、沖縄の静穏時の磁場強度です。 グラフは、最大で-70nTまで下がっています。 この時間帯にかけて、赤道面に沿って地球を囲む電流、 環電流が発達していたと考えられます。 このグラフの減少幅を見て、磁気嵐の規模を調べます。 沖縄一点では、地域的な影響が強いので、 正しく調べるためには、世界規模のデータを使用します(Dst指数)。 今回は、Dstでは-50nTくらいの磁場変化が見られ、小規模の磁気嵐が発生していたと考えられます。 SOHO EIT195を見ると、コロナホールは、南北(下・上)に分かれて伸びています。 現在、最後尾が太陽の中心にかかろうとしているところです。 この様子では、高速風は更に4日くらい続くのではないでしょうか。 まだ2-3日は、現状程度の高い速度が続く可能性があります。 放射線帯高エネルギー電子は、昨日より増加に転じています。 しかし、やっと1000に達した程度で、まだ大きな増加にはなっていません。 今後も増え続ける可能性は高いので、引き続き変化に注意して下さい。 太陽は無黒点で、静穏です。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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