宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/17 --- ---
6/16 --- ---
6/15 --- ---

黒点  6/16 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:51 675 -0.0
-2 h 698 -3.0
-4 h 678 -3.2
-6 h 676 -1.4
-8 h 653 +0.9
-10 h 648 +1.2
-12 h 645 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -23 6/ 10
-2 h -19 16/ 9
-4 h -19 10/ 14
-6 h -11 9/ 4
-8 h -11 7/ 7
-10 h -12 13/ 13
-12 h -12 4/ 12

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^3
6/17 0.4 7x10^3
6/16 0.6 3x10^3
6/15 0.7 4x10^2
6/14 0.6 3x10^2
6/13 0.6 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/12 10:06 太陽風は低速風になっています(320km/秒)。金星が太陽の東側に姿を現しました。
2008/ 6/13 10:23 太陽風の速度は300km/秒で安定し、低速状態が続いています。磁気圏もとても穏やかです。
2008/ 6/14 11:14 太陽風速度は低速で、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/ 6/15 11:35 高速の太陽風が始まりました(600km/秒)。強い南向き磁場の影響で、強いオーロラ活動も発生しています。
2008/ 6/16 10:29 600km/秒台の高速太陽風が続いています。小規模の磁気嵐が発生しました。
最新のニュース

2008/ 6/17 08:03 更新
太陽風の速度は650-700km/秒に上昇しています。小さな黒点群が現れました。

担当 篠原

太陽風の速度はもう一段上昇し、650〜700km/秒に上がっています。
27日周期の図で、前周期の変化と比較して下さい。
前周期は、ちょうど今頃から速度が上がり始め、最高速度は600km/秒でしたが、
今周期は、到来が2日早まり、最高速度も700km/秒に強まっています。
コロナホールが強まって、太陽風の吹き出しも強まったのでしょう。

太陽風の磁場強度は、5nTを保っています。
南北成分は、細かく南北に振れる様に変化しています。
このため、磁気圏では500〜700nTの中規模のオーロラ活動が続いています。


太陽風の磁場強度がまだ弱まっていないので、
高速風はもうしばらくこの勢いが続きそうです。
SOHO EIT195を見ると、コロナホールの分かれ目になっているあたりが、
ちょうど地球への影響位置に来ています。
ここから吹き出ていた強い風が、今、地球へ来ているのでしょう。

今後、磁場強度が弱まり始めると、高速風は次第に弱まって行きます。
コロナホールの様子では、まだ3日くらいは高速状態が続きそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、更に上昇し、もうすぐ10,000に達しそうです。
高速風は続いていますので、明日には警戒ラインを超えそうです。
衛星の運用などでは注意が必要になるでしょう。

太陽では、東(左)の端に小さく、999黒点群が出現しました。
フレア活動はなく、太陽は穏やかです。


今日から、釜山へ出張に行きます。
金曜日まで更新が不定期になります。
ご了解ください。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

6/16 22:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。