宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 3 --- ---
6/ 2 --- ---
6/ 1 --- ---

黒点  6/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:03 499 +0.9
-2 h 506 +0.3
-4 h 500 -1.1
-6 h 522 -1.1
-8 h 534 +1.3
-10 h 529 -0.8
-12 h 520 -0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -10 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
6/ 3 0.4 7x10^2
6/ 2 0.5 8x10^2
6/ 1 0.5 8x10^2
5/31 0.6 4x10^2
5/30 0.5 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/29 09:17 太陽風は570km/秒の高速風になっています。磁気圏活動も活動的になっています。
2008/ 5/30 10:18 500km/秒前後の高速風が続いています。続いて、コロナホールの影響がやって来そうです。
2008/ 5/31 10:42 550〜600km/秒の高速太陽風が来ています。磁気圏活動も活発になっています。
2008/ 6/ 1 10:02 600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
2008/ 6/ 2 10:18 500km/秒台後半の高速太陽風が続いています。太陽をかすめる彗星の姿をどうぞ。
最新のニュース

2008/ 6/ 3 10:06 更新
太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は終わりに近づいています。磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

高速太陽風は、速度が500km/秒に下がりました。
磁場強度は、3-4nTに弱まったままで安定しています。
高速風は、次第に終わりに近づいている印象です。

磁気圏のオーロラ活動は、一足先に穏やかになっています。
AE指数の振れは小さくなり、シベリア磁場データはほぼ平らになっています。
これは、速度が下がって来たことと、
磁場強度が弱まり、南向きに大きく振れにくくなっていることなどが関係しています。


27日周期の予想では、これからしばらく低速太陽風の穏やかな期間が続きそうです。
掲載の15日幅の図では、前周期の次の乱れはまだ現れていません。
次の乱れが始まったのは、5月20-21日からでした。
これは、今周期では6月16-17日に相当します。

ただし、SOHO EIT195を見ると、
太陽の中心を挟んで、北側と南側にコロナホールの淡い影が見えています。
これは前周期にはなかったものです。
この影響が見られるのかどうか、3-4日後くらいの太陽風に注目してください。


放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。

太陽は無黒点で、穏やかです。


スペースシャトルは国際宇宙ステーションに到着したそうです。
いよいよ「きぼう船内実験室」の取り付けですね。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

6/ 3 00:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。