宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:18)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 2 --- ---
6/ 1 --- ---
5/31 --- ---

黒点  6/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 605 +1.2
-2 h 601 +1.4
-4 h 580 +1.5
-6 h 575 +0.4
-8 h 574 +1.8
-10 h 559 -1.5
-12 h 564 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -9 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
6/ 2 0.5 8x10^2
6/ 1 0.5 8x10^2
5/31 0.6 4x10^2
5/30 0.5 6x10^2
5/29 0.6 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 5/28 17:20 太陽風の乱れが始まりました。速度が470km/秒に上がっています。引き続き強まりそうです。
2008/ 5/29 09:17 太陽風は570km/秒の高速風になっています。磁気圏活動も活動的になっています。
2008/ 5/30 10:18 500km/秒前後の高速風が続いています。続いて、コロナホールの影響がやって来そうです。
2008/ 5/31 10:42 550〜600km/秒の高速太陽風が来ています。磁気圏活動も活発になっています。
2008/ 6/ 1 10:02 600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
最新のニュース

2008/ 6/ 2 10:18 更新
500km/秒台後半の高速太陽風が続いています。太陽をかすめる彗星の姿をどうぞ。

担当 篠原

10日ほど過ぎてしまいましたが、5月22-24日にかけて、
SOHO LASCO C2、C3カメラで小さな彗星が太陽に接近する姿が見えました。
動画を作成しましたのでご覧下さい。

彗星は、太陽の南側から接近し、右横を通過するところで姿が見えなくなっています。
C2の動画では、尾だけが淡く太陽の上辺を通り過ぎています。

私は今回知ったのですが、
アメリカでは、こういう彗星を「カミカゼコメット(Kamikaze Comet)」とも呼ぶそうです。
(ちょっと悪趣味な命名だと思いますけど)

C2の動画では、彗星が太陽の右下を通過した時、
それをきっかけに、太陽のコロナが右下へ噴き出しているように見えます。
これはどうしてなのだろうかと、SpaceWeather.comが書いています。

太陽をかすめる彗星については、AstroArtsの記事(2000年2月)も参考にどうぞ。


550〜600km/秒の高速太陽風が続いています。
現時点では、速度は再び600km/秒を超えています。
27日周期の図で、少し長い期間を見て下さい。
高速風が始まって5日、特にこの3日間は高い速度が安定して続いています。

一方、太陽風の磁場を見ると、強度はゆっくりと下がり、3nTに弱まっています。
このことから、高速風は後半へと入っている様です。
前周期同様、もう3日くらいで終わるのではないかと思われます。


磁気圏のオーロラ活動は、弱まっています。
AE指数では、400nTの活動が2-3回見られる程度です。
速度は依然高いのですが、太陽風の磁場が、次第に北寄りに変わり、
南をあまり向かなくなっているためのようです。

磁場強度が下がって来たことから、磁気圏活動は今後も弱まったままとなるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、ほとんど変化がありません。
今回は大きく増加することはないでしょう。

太陽は静穏です。



SOHO LASCO C3カメラで、小さな彗星が観測されました。太陽の南側から突入しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)、宇宙天気ニュース(動画加工)


SOHO LASCO C2カメラでは、小さな尾が伸びている姿も見えました。
(c) SOHO (ESA & NASA)、宇宙天気ニュース(動画加工)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

6/ 1 19:13 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。