宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 5/31 10:42 更新 550〜600km/秒の高速太陽風が来ています。磁気圏活動も活発になっています。 担当 篠原 昨日、コロナホールの影響がやって来るかもしれないと書きましたが、 その直後から、太陽風の速度が再上昇し、550〜600km/秒へと一段強まっています。 今日の1枚目の図は、1週間幅のACEの図です。 まず、28日に高速風の始まりがやって来ました(黄色線)。 ここでは、磁場強度(白線)や、密度(橙色線)も大きく強まっています。 そして、30日に入ったところ(日本時間では30日の朝)で、 次の速度の上昇が起こっています。 これが、昨日のSOHOの写真に見えていた、コロナホールの影響だろうと思います。 27日周期の図で前周期と比べると、半日ほど到来が早まりました。 この程度の変化は普通に見られることです。 ACEの1日の図を見ると、まん中付近で-5nTに達する南向き磁場(赤線)が発生しています。 速度が高まっているので、地球への影響も大きそうです。 次に、AE指数を見てください。 太陽風の磁場が南を向いた時間帯に、 600nTと900nTの中規模のオーロラ活動が発生しています。 2回起こっているのは、磁場の南向きも大きく2回に分かれているためでしょう。 細かく見ると、オーロラの発生時間は南向き磁場よりも1〜2時間ほど遅れて見えます。 これは、ACEで観測された太陽風が、地球までやってくるのに1時間弱かかることや、 磁場が南を向いて磁気圏に流れ込んだエネルギーが、 オーロラ活動を次第に発達させていくので、少し遅れて見えることなどが原因です。 SOHO EIT195を見ると、コロナホールは緯度が上がりながら(赤道から離れながら)、 南極や北極へとつながっています。 その伸びて行く部分が、ちょうど太陽のまん中に来ています。 現在の高速風は、この領域が通過するまで、もう3〜4日程度続くのではないでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、今のところほとんど変化はありません。 低いレベルに留まっています。 高速風が続いていますので、引き続き注意してください。 太陽は静穏です。 黒点はなく、X線のグラフも変化はありません。 1週間の太陽風の変化。28日に速度が上がり、30日に再上昇している。 (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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